文を構成する2つの要素

2017年11月30日

 

私たちが文を目にするとき、どこからその意味を読み取っているのでしょうか。

文字、品詞、表現、文体、文法、前後関係……

難しく考えてもキリがありません。

実のところ、意味を構成する要素はたった2つしかないのです。

 

 

 

例文

 猫がお腹を空かせて、鳴いている。

 

意味を構成する2つの要素とは、一体何でしょう。

この例文を使って紐解いていきましょう。

 

 

1つ目は、要点です。

この例文が伝えようとしていることを考えてみましょう。

もっとも強く押し出されているのは、「猫が鳴いている」ですね。

これが要点となり、文の骨組みになっています。

 

2つ目が、飾りです。

要点の情報だけでは、なぜ猫が鳴いているのかが読み取れません。

「お腹を空かせている」と書くことで、文の真意が通じるのです。

つまりこの文言は、文の意味を補足する役割をもった飾りなのです。

 

もう一度、文を見直してみましょう。

 

 

例文

 猫がお腹を空かせて、鳴いている。

 

考えなしに読めば、何の変哲もない文です。

しかし、意味を形成する要素を考えると違った見え方をしますね。

 

 

論理的な文であれば、すべてが要点と飾りによって構成されています。

たとえ一文が長くなっても、変わりません。

意味を読み取ってしまえば、今回の例文と同じような理解の仕方になります。

意味を細かく紐解いていったときに残る最後の本質は、意外にもシンプルなのです。

 

書き手がこれを理解するだけで、文章は読みやすくなります。

要点をおさえながら適切に飾れば、まわりくどい表現や、難しい言い回しが不要であることを実感できるからです。

 

あなたが書く文は、何を伝えたいのでしょうか。

要点と飾りを意識しながら、シンプルに書きましょう。

 

Posted by 赤鬼