文を構成する2つの要素
私たちが文を目にするとき、どこからその意味を読み取っているのでしょうか。
文字、品詞、表現、文体、文法、前後関係……
難しく考えてもキリがありません。
実のところ、意味を構成する要素はたった2つしかないのです。
例文
猫がお腹を空かせて、鳴いている。
意味を構成する2つの要素とは、一体何でしょう。
この例文を使って紐解いていきましょう。
1つ目は、要点です。
この例文が伝えようとしていることを考えてみましょう。
もっとも強く押し出されているのは、「猫が鳴いている」ですね。
これが要点となり、文の骨組みになっています。
2つ目が、飾りです。
要点の情報だけでは、なぜ猫が鳴いているのかが読み取れません。
「お腹を空かせている」と書くことで、文の真意が通じるのです。
つまりこの文言は、文の意味を補足する役割をもった飾りなのです。
もう一度、文を見直してみましょう。
例文
猫がお腹を空かせて、鳴いている。
考えなしに読めば、何の変哲もない文です。
しかし、意味を形成する要素を考えると違った見え方をしますね。
論理的な文であれば、すべてが要点と飾りによって構成されています。
たとえ一文が長くなっても、変わりません。
意味を読み取ってしまえば、今回の例文と同じような理解の仕方になります。
意味を細かく紐解いていったときに残る最後の本質は、意外にもシンプルなのです。
書き手がこれを理解するだけで、文章は読みやすくなります。
要点をおさえながら適切に飾れば、まわりくどい表現や、難しい言い回しが不要であることを実感できるからです。
あなたが書く文は、何を伝えたいのでしょうか。
要点と飾りを意識しながら、シンプルに書きましょう。
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