修飾関係を明確にする

2017年8月24日

 

文章に組み込む語句は、その修飾関係が明確でなければなりません。

説明や描写が必要になる場合は、特に注意が必要です。

本来伝えるべき意味を誤解される可能性があるからです。

 

そのような状況を未然に防ぐための方法を3つ、例をもってご紹介します。

 

 

 

原文
彼女は、赤い襟のついたコートを着ていた。

 

この文章で「赤い」と伝えたいのはどの部分でしょう。

順当に読み取れば、「襟」だと思われます。

しかし、「コート」である可能性も否定できません。

 

この文は、修飾関係があいまいなのです。

仮に、コートが赤い様子を伝えるのであれば、このように表現すべきです。

 

 

改善文
彼女は、襟のついた赤いコートを着ていた。

 

語句の順序を入れ替えて、ひとつの語句を生成する方法を使いました。

これが1つ目の対策です。

 

原文にある「赤い襟」を、ひとつの語句として扱うことも可能です。

しかし修飾する語句が前方にあるために意味があいまいになってしまうのです。

 

語句の順序を入れ替えたことにより、修飾する語句「赤い」と修飾される語句「コート」が近づきました。

このような書き方をすれば、誤解を受けずに文の意味が伝わります。

 

書き手として、文の意味を誤解されたり、間違って解釈されたりすることは避けたいですね。

そのためにも、語句の修飾関係は明確にしなければならないのです。

 

次に、襟が赤いことを伝える場合について考えてみましょう。

 

 

 

改善文

A. 彼女は、赤い襟のついた、コートを着ていた。

B. 彼女は、襟が赤いコートを着ていた。

C. 彼女は、赤い襟のコートを着ていた。

 

Aは、読点を使う方法しています。

かんたんに区別できる方法ですが、この場合は少し不自然になってしまいますね。

 

Bは、格助詞を使う方法です。

この場合は格助詞「が」でつなぎ、何を修飾しているかを断定できるようにしています。

 

Cは、先に出たように、ひとつの語句を生成する方法を使いました。

「赤い襟」として文章に組み込めば、誤解されることはないでしょう。

 

 

ここでもう一度、原文を読み直してみましょう。

原文 : 彼女は、赤い襟のついたコートを着ていた。

いかにあいまいな書き方をしているかが実感できるはずです。

 

ここまでご紹介したように、誤解を防ぐための対策はかんたんなものばかりです。

問題は、書き手があいまいな修飾に気づくことができるかどうかです。

 

自分の文章を客観視して、誤解のないような書き方をすることも重要なのです。

推敲するときには、修飾関係が明確になっているかを意識しましょう。

 

 

Posted by 赤鬼