文に「動き」を加える工夫

退屈な文章にならないための工夫は、書き手としてこなすべき仕事のひとつです。

今回ご紹介するのは、文に「動き」を加える方法です。

この方法を用いることで、平坦な印象を打ち消しながら、文章に躍動感を与えることができます。

まずは、下記の文を読み比べてみましょう。

例文

A. IT技術の進歩は著しい。

B. IT技術は著しく進歩した。

二つの文を比べたときに「動き」を感じるのは、Bの方ですね。

Aが悪い文だ、と言いたいわけではありません。

しかし「文の動き」に着目すると、やはりBに軍配があがるのは明らかです。

どちらも同じこと意味する文でありながら、なぜBのほうに「動き」を感じるのでしょうか。

これを紐解いていきましょう。

例文

A. IT技術の進歩は著しい

B. IT技術は著しく進歩した

ヒントは、文末にあります。

「著しい」と形容詞で終わっているAに対して、Bは「進歩した」と動詞で締められているのです。

もう、おわかりですね。

文に「動き」を加えるには、文末に動詞を使えば良いのです。

「著しい」で終わっているAの内容は、単なる情報として処理するしかありません。

それに対し、Bで使われている「進歩した」という言葉からは、めまぐるしい技術革新を読み手に想像させることができるのです。

読み手は、常に感情移入しながら文章を読んでいます。

この性質を、最大限に利用するのがポイントです。

名詞や形容詞ではなく、動きを表す動詞を積極的に使うことで、読み手の感情までも躍動させるのです。

文章に「動き」を加えたい時は、文末の表現、そして動詞の使い方を意識しましょう。

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