会話文で伝わること

説明文は、論理的に組み立てることで内容を理解させる。

描写文は、その文章を通じて読み手自身に実感をもたらす。

では、会話文からは何が伝わるのでしょうか。

こちらの記事では「人となりが読み取れる」といった内容を書きましたね。

実のところ、それと同時に、もっと抽象的なイメージを伝えることができます。

わかりやすく表すとすれば、「雰囲気」です。

その場にある、ふわっとしたもの。

説明文や描写文ではこれを伝えきれません。

だからこそ、登場人物同士のやりとりのなかで補うように描くのです。

例文①

「ひどく疲れた」

「大丈夫?」

例文②

「あー疲れたー!」

「大丈夫?」

例文③

「もう疲れたよ」

「大丈夫?」

前者の発言によって、その場の雰囲気が違っているのがわかるはずです。

後者は①~③と共通して「大丈夫?」と声をかけているにもかかわらず、それぞれで見え方は変わります。

より多くのやりとりが双方で行われた場合、雰囲気の差が開いていくことは自明ですね。

この記事ではあえて「雰囲気」と限定するような書き方をしていますが、「印象」「イメージ」「空気」「フィーリング」と言いかえることもできますね。

いずれにしても、会話文は文字にできないようなあいまいなものを伝えられるのです。

書き手として、それも含めて読み手に伝わるということを念頭におきましょう。

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