【物語の環境設定】社会を考える

書き手は、どのような社会で物語をすすめるかを考える必要があります。

社会によって、個々の決まり事や、特殊な状況の有無、それに伴う登場人物の様子などが、大きく変わってきます。

物語で設定する社会について、「大・中・小」の枠組みで区別しました。

例をみながら考えていきましょう。

大の枠組み:政治体制

● この国の法律は狂っている

● あの村には、特殊な文化が残っているようだ

これは、地図の上で区切られる社会です。

国や市区町村のように、物事のルールを定める大きな存在がいる社会のことで、物語の舞台になり得る要素ですね。

法律だけでなく、明るみにでないような風習や慣習をもつ村社会もここに含まれます。

中の枠組み:特定のコミュニティ

● この宗教団体は、男女の区別が一切ない

● 金を使わなければ、アイドルのファンとはいえない

ある程度の人数をもって形成される、集団や団体のことです。

特定のコミュニティには、それぞれに特有のルールがあります。

「暗黙の了解」として明文化されていない場合も多いですが、これも同様です。

物語で、特異な空間を演出するときに有効です。

小の枠組み:身近な関係

● 上司には逆らえないが、妻にはきつくあたってしまう

● 友人Aとは本音で話せるが、友人Bとは壁を作っている

個別の小さな関わりも、まさしくひとつの社会です。

社会的地位の差だったり、男女の差だったり、その人とのパワーバランスの違いだったりで、とるべき対応は変わるものですね。

つまり身近な関係性は、登場人物の動き方や描写に強く影響するのです。

物語の世界観は、あいまいに語られることが多いですね。

「書き手というフィルターを通して観る世界」ですから、あいまいで当然です。

物語の環境設定として扱う「社会」は、物語の大前提であり、世界観の具体例をもたらすことにも繋がります。

「大・中・小」を複合的に組み合わせることで、物語の輪郭をくっきりとさせましょう。

■ 参考

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