独特な切り口で物語を考える
今回は、読み手を物語の世界に巻き込んでいくときの考え方についてご紹介します。 書き手からすればおもしろい物語だとしても、それを読み手が実感できるとは限りません。 残念ながら、描かれるエピソードの多くが読み手にとっては「他人事」 ...
物語のテーマには2種類ある
今回は、物語のテーマについて考えます。 「それってどういう内容の物語?」と聞かれたときに、書き手はどのように答えるでしょうか。 この回答を考えるときに主軸となるのが、物語のテーマです。 何について書かれたか物語で ...
アイディアやセンスは文章を超えるのか
おもしろいシナリオさえ書ければ、作家になることができます。 たとえ作家の文章力がズタボロであったとしても、その小説は本になってしまうのです。 あえて名前は出しませんが、編集者から「小学生以下の文章力」と言われなが ...
読み手の心をつかむ「問題」の設定
今回は、問題提起の設定について考えましょう。 ここでいう問題提起とは、作品全体から浮かび上がるテーマやメッセージの類ではありません。 いわば、その作品の「つかみ」のことです。 物語の序盤で婚約者が行方不明になったり、主人公が不 ...
「変わった要素」を取り入れる
今回は、おもしろい物語を書くための心得についてご紹介します。 おもしろい物語を書くためには、前提として変わった要素を取り入れる作業が必要になります。 これについて具体的に考えていきましょう。 取り入 ...
三段構成で考える小説の展開
前提として、創作として書く文章は自由であるべきです。 したがって、文章の型に縛られる必要はなく、書き手の思うがままに書いたとしても誰からも文句は言われないでしょう。 ただし、押しなべたときに見えてくる傾向や、ある ...
哲学や思想を浸透させる
今回は、創作における哲学や思想について考えます。 ここでいう「哲学」や「思想」は、学問としての意味ではなく、物語を構成するときの心構えとして扱います。 物語に一貫性をもたらすには、哲学や思想を浸透させる必要がある ...
現実世界との整合性
物語を考えるときにぶつかる大きな壁。 そのひとつが、現実との整合性です。 たとえば、物語の主軸に「殺人事件」を盛り込むとします。 "現実的に" 考えれば、通報を受けた警察がすぐに駆けつけてくれるでしょう。 警察の捜査能力や精度 ...
書き手の観点で「世界観」が変わる
今回は、世界観について考えましょう。 ここで扱う「世界観」とは、書き手の文体からくる作風ではありません。 物語がもつ雰囲気として、扱います。 世界観は、「世界を観る」と書きますね。 物語の世界において、特定の雰囲 ...
「隠すこと」と「明かすこと」
今回は、物語における大きな謎の扱いについて考えましょう。 大きな謎は物語の主軸となる要素であり、それが解明されていく様子は作品の読みどころとなります。 書き手はこれを巧く隠さなければなりません。 謎といえば、ジャ ...