小説における「メモ」の在り方
今回は、メモの在り方について考えます。 執筆全般において、メモは欠かせない存在です。 取材や調査を必要とするライティングでは、メモに書き留めた内容から文章が生まれます。 さて、小説の執筆については、 ...
文章を現場に結びつける
小説の作品内にある文章は、原則、物語の進行にそって書かれています。 しかしながら、どうにも文章だけが浮いてしまうことがあります。 例を見てみましょう。 たとえば「男性二人が居酒屋で酒を飲んでいる場面」で、このような会話があった ...
会話の途中に地の文を入れる
小説では、会話の途中に「地の文」を入れることがあります。 今回はその使い方について、基礎的な部分をご紹介します。 まずは、例文を見てみましょう。 例文 ~僕は、意を決して言った。 「土曜日、ご飯を ...
比喩を使うということ
書き手は、ウィットが効いた表現に憧れをもちます。 読み手が「この発想はなかった」とか、「そこに繋がるのか」とか、そうした反応を見せることを期待してしまうわけですね。 これを実現しやすい手法が、比喩表現です。 小説 ...
嗅覚を使う
「におい」は、脳に直接作用するといわれています。 ポイントとなるのは、においの感覚、つまり嗅覚ですね。 これをうまく小説に取り入れれば、読み手の感覚に訴えかける文章を書けるようになります。 嗅覚は、五感のなかでも ...
音を意識する
音は、人間の根幹へ訴えかける力をもっています。 わかりやすい例は、母国語以外の言語で歌われている楽曲です。 言葉の意味がまったくわからない楽曲を、好んで聴いた経験はあるでしょうか。 その楽曲は、あなたの心に訴えか ...
回想シーンを使うタイミング
何気ない会話がきっかけとなり、過去を思い出すことがありますね。 これを小説に持ち込むとしたら、会話の間の「回想シーン」となります。 例をみてみましょう。 例 「もう過去のことだ。いい加減目を覚ましたらどうだ?」 ...
主人公以外の登場人物を考える
今回は、一点豪華主義の小説を防ぐための対策について考えます。 主人公に重きをおいた作品が、総じてつまらないわけではありません。 しかし視点が強く固定されていると、物語はどうしても平坦になり、奥行きのない作品になっ ...
一点豪華主義に気をつける
一人称小説は、「作文のような何か」になってしまうことがあります。 ひとりの人物が、ひとりの世界に入り込んで、そこで感じたことや思ったことを垂れ流す。 これはこれでおもしろいこともあるのですが、小説として考えると少 ...
社会にはびこる「上位概念」に注意する
従来の「いじめ」は、当事者間で扱っていたトラブルでした。 当事者である個人同士で話し合い、お互いが納得できるポイントを見つけることが基本です。 しかしテレビでは、「いじめ」に関するニュースを報道するとき、社会問題として扱われて ...