無駄な修飾語を省く

 

文章を読むという行為は、ただでさえエネルギーを使うものです。

無駄な表現が書かれた文章は、読みたくないものですね。

特に、過度な修飾をしてしまうと、かえって読み手に負担をかけてしまいます。

今回は、「無駄な修飾語を省く」をテーマに考えていきましょう。

 

 

原文

昨日の会議では、さまざまな意見がたくさんでた。

しかし、どの意見もすべて同じ方針を示していた。

今後の業務に活かすためには、これらをじっくり精査する必要がある。

 

先に答えを示します。

赤字で書かれた箇所が、無駄だと思われる修飾語です。

「たくさん」「すべて」「じっくり」の3つですね。

 

これらを省略しても、文の意味に変化はありません。

書き直したものを読んでみましょう。

 

 

改善文

昨日の会議では、さまざまな意見がでた。

しかし、どの意見も同じ方針を示していた。

今後の業務に活かすためには、これらを精査する必要がある。

 

意味が通じるのはもちろん、無駄が省かれたことによって整然とした印象になりました。

例文で省略したのはたった3つの語句のため、読みやすさの違いは実感できないかもしれません。

 

しかし、これが何千、何万文字となれば話が別ですね。

例に挙げたようなビジネス色の強い文章であれば、なおさら無駄を省いて書くべきです。

 

どのような修飾語を使うかは、書き手次第です。

個性の表れであり、良い文章を書くための工夫のひとつです。

修飾語を使った文章が、一概に悪いと言いたいわけではありません。

 

しかし、それが必要であるかどうかを見定める目を持つことも重要です。

なくても十分に意味が通じるのであれば、その修飾語は無駄である可能性が高いです。

修飾語を省略したほうがいいと判断した場合は、勇気をもって削りましょう。

 

Posted by 赤鬼