「推敲」「校閲」「校正」の違いを知る
執筆する仕事に携わっていると、「推敲」「校閲」「校正」という言葉を見聞きする機会が必ずあります。
今回はこれらの違いや、違いを知ることの意味についてご紹介します。
まずは、「推敲」「校閲」「校正」をざっくり定義してみましょう。
このような違いがあります。
● 推敲
文章を良くするために内容や表現を練り直すこと
● 校正
文字や表現に誤りがないかを確認すること
● 校閲
内容に不備や誤認がないかを調査すること
要するに、文章全体をブラッシュアップするのが推敲、文章の外観をチェックするのが校正で、内容となる中身を確たるものにするのが校閲、というわけです。
とはいえ、注意していただきたいことがあります。
ここで定義したことは、絶対的な正解ではありません。
それぞれが果たすべき役割には重複する部分があり、辞書によってその意味が異なる場合も珍しくないのです。
意味として大きく外れてはいないものの、あくまで個人的な見解の域を出ていません。
しかし、共通しているのは、より良い文章にするためにはどれも欠かせない作業であるということ。
とくに編集や校正などの担当者がいない書き手は、推敲はもちろん、校閲や校正も、すべて自分でやらなければなりません。
ここに、定義づけした意味が活きてくるのです。
「なんとなく確認した」だけでは、見落としが発生しやすくなります。
まずはそれぞれの違いを知り、やるべきことを把握することが重要になります。
その上で見直しの作業にあたれば、精度や効率が良くなるのです。
さらには、このプロセスを自分自身でくり返しすことによって、文章力そのものが向上するでしょう。
最初こそ苦労するかもしれませんが、慣れてしまえばどんどん楽になります。
「推敲」「校閲」「校正」を通じて、日々、自分の文章に向き合いましょう。
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