アイディアのために歩く
あなたにとっての「文章のネタが浮かびやすい瞬間」は、どこで何をしているときでしょうか。
自宅でシャワーを浴びているときや、車を運転してどこかに向かっているとき。
ベッドに入ったときや、眠りにつく瞬間に浮かぶこともありますね。
少なくとも、デスクの前で必死な形相をしてパソコンにかじりついているときは、思うようにネタが浮かばないはずです。
不思議なもので、私たちは何かをしているときのほうが良いアイディアが浮かびやすいのです。
この現象は科学的にも説明がつくものではありますが、ここでは割愛します。
なかでもおすすめしたいのは、歩くことです。
歩くことは、大きなコストをかけずに、書き手が望んだときに実践できます。
とはいえ、とくに難しいことを考える必要はありません。
何の気なしの散歩や、気晴らしのウォーキングをやってみれば良いのです。
歩くことは健康に良いだけでなく、書き手が必要としているさまざまなものをもたらしてくれます。
執筆への活用が期待できる効能を3つ、リストアップしました。
● 刺激が得られる
外(現場)の様子を身をもって実感することは重要です。
目に入ったものや外の匂い、起こった出来事は、文章のネタとして扱える要因になります。
頭のなかに文章の内容が留まっている状態では、とくに有効でしょう。
文章の種類によっては、これが立派な「取材」にもなりますね。
● 頭がクリアになる
どうにも筆が進まないときは、一度、頭から文章のことを取り払ってしまいましょう。
リフレッシュの一環として、外に出かけてみるのです。
身体を動かせば、頭もクリアになり、滞っていた内容を冷静に見つめなおすことができます。
その状態でパソコンの前に戻れば、スラスラと筆が進むはずです。
● インスピレーションを得られる
ふとした瞬間に、アイディアを思いつくことがあります。
これは五感から得るアイディアというよりも、執筆する内容とまったく関係のない授かりものであり、どこからか舞い降りてきたインスピレーションです。
冒頭にあったように、じっと座っているよりも身体を動かしたほうが良いアイディアが思いつきやすい傾向にあります。
歩くことで、このインスピレーションの波を立てるわけです。
「良い文章を書く=長い時間、パソコンとにらめっこする」ではありません。
文章の内容を意識するかどうかにかかわらず、歩くことから得られるものはたくさんあります。
日ごろから歩く習慣をつけて、書き手としてレベルアップしていきましょう。
■ 参考
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