「段落の文頭」を考える【見出しとの重複】【役割分担】
文章の書き方について、今回は「段落単位」にしぼって考えましょう。
段落を構築するとき、もっとも着目すべきところは「文頭」です。
なぜなら、段落の出来栄えは「文頭の書き方」で決まるからです。
順を追ってみていきましょう。
リーダーを文頭に
まずはこちらの記事を読みましょう。
文章にはそれぞれ、与えられた役割があります。
それぞれの特性を最大限に発揮させるためにも、リーダーとなる文は文頭で仕事をこなすことが大前提です。
もしも無視して書いてしまうと、読み手を巧く導入させることができず、全体的に散漫な文章になってしまいます。
書き手は文がもつ意味と、その配置を意識しなければなりません。
リーダーの役割を担う文は、最初に配置しましょう。
意識するべきこと
次は「リーダー文でどのような内容を提示すべきか」について考えます。
ポイントになるのは、以下の3点です。
● 内容を要約するもの
● 読み手の目を引くもの
● メッセージ性が強いもの
実際に盛り込むときには、どれかひとつでも、複数を兼ねてもかまいません。
絶対の条件を挙げるとすれば、読み手を 「その後に続く内容」を導くことです。
あくまでも「リーダー」である以上、この仕事をこなさなければ読み手は手探りで読み進めることになります。
読み手を文章のなかに誘うために、上記の3点があるかどうかを意識しましょう。
見出しとの重複に注意
良質な導入をするべく、書き手は試行錯誤しなければなりません。
そこで注意すべきは、見出し(小見出し)との重複です。
文章の様式に見出しを設ける場合、「段落の文頭」は前項までの役割をこなす必要がなくなります。
文頭が同じ仕事を反復してしまうと、くどい印象を与えてしまいます。
しかし、基本的な考え方は変わりません。
たとえば、見出しが「要約」の仕事をしたのであれば、文頭は「読み手の目を引く」ための役割を担えばいい。
見出しが「読み手の目を引く」ことに成功したのであれば、文頭では「メッセージ性のあるもの」を提示すればいい。
このように、役割分担は文章全体で考えることが重要です。
最初に書き手は、文がもつ特性や意味、与えられた役割やこなすべき仕事を理解しましょう。
その上でそれぞれの文を最適に配置すれば、読みやすい文章に近づくはずです。
文頭の書き方に重点をおきながら、有効に作用するよう構築していきましょう。
■ 参考
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