英語の直訳調を使った書き方
今回は、あえてシンプルに書かない表現をご紹介します。
一歩踏み外してしまうと、わかりづらく文章になってしまう諸刃の剣です。
しかし、これを使いこなすことができれば、あなたの文章は間違いなくステップアップできます。
この文からは、どのような問題が起きたのかを読み取ることができません。
しかし、ある程度フランクな書き方をしているため、緊迫した状況ではないように思えます。
内容が十分に伝わる書き方ですが、あえてこれを英語の直訳調に書き直してみましょう。
英語にすると、”We should set up a discussion forum to solve the problem.”となります。
この内容を、ほぼそのまま日本語に訳してみました。
例文1と比較すると、整然とした書き方になっていますね。
内容を見ても、何かしら重大なことが起きたような印象を受けるはずです。
このように、英語の直訳調には、内容を強調する効果があるのです。
カタカナを使った強調と同じように、書き方を工夫することで読み手にアピールする手法のひとつです。
「わかりづらいからこそ、読み手の目を引く」といった、いわば逆転の発想ですね。
ただし、この強調機能の使用はあまりおすすめしません。
理由は、まわりくどい表現であることに変わりはないからです。
英語の直訳調で書かれた文章は、たたでさえ読んでいて疲れるものです。
本来であれば、このようなまわりくどい表現を使わずに、わかりやすく書くことが大前提のはずですね。
それを覆して強調するのですから、書き手は使いどころを見極める必要があります。
直訳調で書かなければ強調できない、このような状況は限られています。
● 約物や色分けを使った強調ができない場合
● 組み込んでも違和感のない筆致で書いている場合
● 他の部分に強調表現を使っていない場合
このような条件を全て満たすのであれば、初めて選択肢として入れても良いでしょう。
もちろん、くれぐれも使いすぎには注意が必要です。
強調効果を失うだけでなく、文章全体が野暮ったく見えてしまうからです。
執筆にあたって、シンプルに書くという姿勢は大原則のひとつです。
もしも直訳調でアピールしたい部分があれば、使いどころをしっかりと考えなければなりません。
ここぞというときを見極めて、効果的に使いましょう。
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