導入はシンプルに書く

2017年11月20日

 

構成において戸惑いがちなのが、導入の書き方です。

どこまでの情報を、どの程度の文字数で組み込むべきか。

書き手は、テーマや媒体にあわせてこれを考えなければなりません。

 

 

原文

バランスボールを使ってエクササイズすれば、インナーマッスルが鍛えられることにより、脂肪の燃焼を補助します。

ただ座るだけでも体のゆがみを整えることができるので、腰痛の軽減などに役立ちます。

バランスボールを使ったダイエットは、誰でも手軽に行うことができます。

これを機に、デスクの椅子をバランスボールに置きかえてみてはいかがでしょうか。

 

この文章では、導入の部分で説明しすぎている印象があります。

これでは書くべき情報量が尻すぼみになり、本題に入ってからの内容が薄くなってしまいますね。

 

本来であれば、導入は本題までの準備としての役割を果たすべきです。

次の文につながるように、より簡潔に書いてみましょう。

 

 

改善文

バランスボールを使ったエクササイズは、手軽にできるダイエットのひとつです。

インナーマッスルが鍛えられることにより、脂肪の燃焼を補助します。

ただ座るだけでも体のゆがみを整えることができるので、腰痛の軽減などにも役立ちます。

これを機に、デスクの椅子をバランスボールに置きかえてみてはいかがでしょうか。

 

文章を組み替えながら、構成しなおしました。

最初の行を見てみましょう。

 

「バランスボールを使ったエクササイズは、手軽にできるダイエットのひとつです」

 

長々と説明するよりも、「バランスボール=手軽にできるダイエット」と印象づけたほうが、読み手の意識を刺激することができます。

 

導入で印象付けができれば、本題への運びもスムーズになります。

このように、導入はシンプルに書いたほうが読みやすくなるのです。

 

シンプルな導入にするためには、「一文一意の原則」を守ることが大前提です。

導入に関しては、思い切って短く書いても差し支えありません。

伝えたいことを1つに絞りながら、本題につながることを意識してシンプルに書きましょう。

 

Posted by 赤鬼