導入はシンプルに書く
構成において戸惑いがちなのが、導入の書き方です。
どこまでの情報を、どの程度の文字数で組み込むべきか。
書き手は、テーマや媒体にあわせてこれを考えなければなりません。
バランスボールを使ってエクササイズすれば、インナーマッスルが鍛えられることにより、脂肪の燃焼を補助します。
ただ座るだけでも体のゆがみを整えることができるので、腰痛の軽減などに役立ちます。
バランスボールを使ったダイエットは、誰でも手軽に行うことができます。
これを機に、デスクの椅子をバランスボールに置きかえてみてはいかがでしょうか。
この文章では、導入の部分で説明しすぎている印象があります。
これでは書くべき情報量が尻すぼみになり、本題に入ってからの内容が薄くなってしまいますね。
本来であれば、導入は本題までの準備としての役割を果たすべきです。
次の文につながるように、より簡潔に書いてみましょう。
バランスボールを使ったエクササイズは、手軽にできるダイエットのひとつです。
インナーマッスルが鍛えられることにより、脂肪の燃焼を補助します。
ただ座るだけでも体のゆがみを整えることができるので、腰痛の軽減などにも役立ちます。
これを機に、デスクの椅子をバランスボールに置きかえてみてはいかがでしょうか。
文章を組み替えながら、構成しなおしました。
最初の行を見てみましょう。
「バランスボールを使ったエクササイズは、手軽にできるダイエットのひとつです」
長々と説明するよりも、「バランスボール=手軽にできるダイエット」と印象づけたほうが、読み手の意識を刺激することができます。
導入で印象付けができれば、本題への運びもスムーズになります。
このように、導入はシンプルに書いたほうが読みやすくなるのです。
シンプルな導入にするためには、「一文一意の原則」を守ることが大前提です。
導入に関しては、思い切って短く書いても差し支えありません。
伝えたいことを1つに絞りながら、本題につながることを意識してシンプルに書きましょう。
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