熱く書き、冷静に読む

熱い文章を書くときがあります。

書き手である以上、情熱をもって執筆することは絶対に必要です。

いくら経験を積んだとしても、その勢いを忘れてはなりません。

特別な思いを表現するからこそ、読み手に伝わる文章を書くことができるのです。

もちろん、自分の情熱を妄信するのは禁物です。

少し時間をおいてから自分の文章を読み返してみましょう。

ほとんどの場合で、書いているときに感じていた印象とは違ったふうに見えてしまいます。

「美辞麗句ばかり並べてしまったな」とか、「こんなことを書いて恥ずかしい」とか。

困ったことに、名文だと思っていた文章からネガティブな印象を受けてしまうことが多いのです。

これは、執筆するときのコンディションに差があることに原因があります。

伝えたいことを上手く表現できて気分が高揚していたり、扱うテーマの雰囲気に引っ張られていたり。

もしくは、夜中の変なテンションに流され、書き手が感傷的になっていることもありますね。

そのようなコンディションで書いた文章をあらためて見直すと、自分自身で違和感を覚えてしまうのです。

熱くなった自分がいることに気づく瞬間は、ある意味で苦痛そのものです。

「できることなら時間を巻き戻したい」と思うことだってあるでしょう。

解決する方法のひとつは、書き手がいつもニュートラルな状態でいることです。

そうすれば、少なくとも恥ずかしい思いはせずに済みます。

しかし、感情の抑揚がないまま書くべきではありません。

私たちはロボットやプログラムではなく、感情をもった人間です。

文章からにじみ出る「人間臭さ」も、魅力のひとつです。

たとえニュートラルな状態でいるよう努めてもバラつきは出てくるでしょうし、ここは潔く割り切るべきです。

書くときは熱くなっても良いのです。

ただし、自分の文章を読むときは冷静になりましょう。

時間をおいてからでは、あまり意味がありません。

推敲するために読みかえしたときや、誤字脱字をチェックしたときなど、書きおえた直後が好ましいですね。

その時点で冷静でいられれば、コンディションのバラつきを補正できます。

書き手として、熱く書き、冷静に読むことが重要です。

自分を律した上で、文章を完成させましょう。

■ 参考

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