話し言葉と書き言葉の違い
話し言葉を使うのは、コミュニケーションをとるときです。
目の前にいる相手に何かを伝えるために、話すことで意思疎通をはかります。
話し言葉では、声色や抑揚、顔の表情や動きなどで、細かいニュアンスまで伝えることができます。
うまく伝えられなくても、わかってもらえるまで言い直すこともできます。
書き言葉となると、そうはいきません。
書くことで伝えようとする行為は、間違いなくコミュニケーションです。
しかし、相手の顔が見えない状況で、文字だけで表現しなければならないのです。
話し言葉ほどの細かいニュアンスを伝えることはできませんし、相手が理解できなければ、その時点で内容は伝わりません。
つまり、話し言葉と書き言葉は、根本的に違うのです。
「コミュニケーションをとる」という点においては共通しているものの、表現するときの性質はまったく異なります。
これは書き言葉が、話し言葉の影響を避けている理由のひとつでもあります。
文章でなにかを伝えるためには、書き言葉としての約束事を守る必要があります。
おしなべていえば、おもしろく、わかりやすく、読みやすく書かなければならないのです。
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