文章をスリムにする4つの方法

 

不要な情報や余計な言い回しは、読み手に負担をかけてしまいます。

無駄なボリュームで間延びした文章は、ダイエットが必要です。

 

文章のダイエットは、それほど難しいことではありません。

ちょっとしたコツをおさえるだけで、文章はスリムになるのです。

今回は、かんたんに実践できる4つの方法をご紹介します。

 

 

① 語尾を縮める

 

 

例文

A. このようなことは避けたいと考えている。

B. このようなことは避けたい。

 

余計な言い回しは、文章を太らせる原因の代表格です。

例文では、語尾に使われている「~と考えている」を削りました。

 

これは、言い切ることの重要性にも通じますね。

言い切ることでしっかり伝える

 

 

② 言葉の繰り返しをまとめる

 

 

例文

A. イタリアで飲んだエスプレッソは、私がこれまで飲んできたエスプレッソとは違った。

B. イタリアでのエスプレッソは、私がこれまで飲んできたものとは違った。

 

一度読み手に示した情報を繰り返すと、文章はぶくぶく太ってしまいます。

「エスプレッソ」という名詞を「もの」に変えても、なにも問題はありません。

見た目からしても、Bのほうがまとまっていることがわかります。

 

 

③ 修飾語を削る

 

例文

A. 雷が落ちたかのような、凄まじい怒号が聞こえた。

B. 凄まじい怒号が聞こえた。

 

修飾語の表現は、書き手の個性をあらわします。

ただし、修飾する必要がなければ削るべきです。

例文にある「雷が落ちたかのような」をあらわず意味は、「凄まじい」に含まれていると判断して、削りました。

 

 

④ 接続詞を削ってまとめる

 

例文

A. 僕はサッカーが得意です。そして、バレーボールも得意です。しかし野球は苦手です。

B. 僕はサッカーとバレーボールが得意ですが、野球は苦手です。

 

接続詞を省略しても、意味が通じることが多々あります。

むしろ接続詞を使いすぎるほうが、文章に悪影響を与えてしまうのです。

接続詞を削って読点でまとめれば、スリムな文章になります。

 

 

 

文章をスリムにするためには、これらのダイエット方法が有効です。

ただし、考えなしに削ってしまうのは危険です。

ポイントは本当に不要な情報かどうかを見極めることです。

文章の前後関係をみながら、適宜判断しましょう。

 

 

Posted by 赤鬼