四段構成の書き方

2017年4月21日

 

「起・承・転・結」で成り立つ四段構成は、私たちにもっとも馴染み深い文章作成法のひとつです。

例文を参考にしながら、構成上の役割と執筆するときのポイントを再確認しましょう。

 

 

例文

 公園を歩いていたら、水着姿のサンタクロースに遭遇した。

クリスマスシーズンとはいえ、ほぼ裸のサンタクロースを見たのは初めてだった。

しかしこの状況は、ごく自然なことでもあるのだ。

オーストラリア旅行での出来事だからだ。

 

 

 

 

 例文:公園を歩いていたら、水着姿のサンタクロースに遭遇した。

 

文章の導入部分として、「つかみ」の役割を担っています。

「起」の内容によって、この後に続く文章の方向性が決まります。

 

● ポイント

読み手の興味や関心をそそるような工夫が必要です。

例文のように、思い切って突飛な書き出しをするとより効果的です。

 

 

  例文:クリスマスシーズンとはいえ、ほぼ裸のサンタクロースを見たのは初めてだった。

 

承の役割は、「つなぎ」です。

「起」から受けた内容を発展させ、「転」へと送りだします。

 

● ポイント

ここで、いかに読み手を納得させるかが重要です。

必要に応じて、「起」の内容を補足する説明をしましょう。

 

 

  例文:しかしこの状況は、ごく自然なことでもあるのだ。

 

もっとも読み手がおもしろみを感じるのは、この部分です。

場面や視点を「転換」させる役割があり、いちばんの読ませどころです。

 

● ポイント

いかに読み手の意表をつくことができるか、ここにかかっています。

意外性が高ければ高いほど、クライマックスへの期待感を高めます。

 

 

  例文:オーストラリア旅行での出来事だからだ。

 

結論というよりも、「結び」の役割を担っています。

文章の内容を締めくくるための、落としどころとなります。

 

 

● ポイント

読み手を納得させることが原則ですが、過度な説明をするのは禁物です。

これまでの流れを汲みながら、ちょうど良い余韻を残すように加減しましょう。

 

 

Posted by 赤鬼