四段構成の書き方
「起・承・転・結」で成り立つ四段構成は、私たちにもっとも馴染み深い文章作成法のひとつです。
例文を参考にしながら、構成上の役割と執筆するときのポイントを再確認しましょう。
公園を歩いていたら、水着姿のサンタクロースに遭遇した。
クリスマスシーズンとはいえ、ほぼ裸のサンタクロースを見たのは初めてだった。
しかしこの状況は、ごく自然なことでもあるのだ。
オーストラリア旅行での出来事だからだ。
起
例文:公園を歩いていたら、水着姿のサンタクロースに遭遇した。
文章の導入部分として、「つかみ」の役割を担っています。
「起」の内容によって、この後に続く文章の方向性が決まります。
● ポイント
読み手の興味や関心をそそるような工夫が必要です。
例文のように、思い切って突飛な書き出しをするとより効果的です。
承
例文:クリスマスシーズンとはいえ、ほぼ裸のサンタクロースを見たのは初めてだった。
承の役割は、「つなぎ」です。
「起」から受けた内容を発展させ、「転」へと送りだします。
● ポイント
ここで、いかに読み手を納得させるかが重要です。
必要に応じて、「起」の内容を補足する説明をしましょう。
転
例文:しかしこの状況は、ごく自然なことでもあるのだ。
もっとも読み手がおもしろみを感じるのは、この部分です。
場面や視点を「転換」させる役割があり、いちばんの読ませどころです。
● ポイント
いかに読み手の意表をつくことができるか、ここにかかっています。
意外性が高ければ高いほど、クライマックスへの期待感を高めます。
結
例文:オーストラリア旅行での出来事だからだ。
結論というよりも、「結び」の役割を担っています。
文章の内容を締めくくるための、落としどころとなります。
● ポイント
読み手を納得させることが原則ですが、過度な説明をするのは禁物です。
これまでの流れを汲みながら、ちょうど良い余韻を残すように加減しましょう。
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