適切な言葉づかいは文書によって変わる
書き言葉と話し言葉は、似て非なるものです。
どちらの言葉づかいが適切なのか、その判断に迷ったら書き言葉を使うことをおすすめします。
文章を書くのですから、当然ですね。
しかしプライベートなやりとりをはじめ、堅くない文章を書くときには、話し言葉を使ってフランクに表現したほうが良い場合もあります。
そこで今回は、書き言葉を使うべき文書と、話し言葉を使っても良い文書について、身近なものを例にご紹介します。
書き言葉を使うべき文書
例:憲法、法律、規則、マニュアル、企画書、報告書、ビジネスメール、年賀状、履歴書、論文、レポートなど
ここに挙がっているのは、いわゆる大人の文書ですね。
書き言葉を使うべき文書には、法律に関わる文書やマニュアル(取扱説明書)など、高度な知識と技術を要するものも含まれています。
特殊な職種でない限り、そのような文書を作成する機会はそうそうありません。
ただし、ビジネスメールや年賀状などは、社会人として誰もが作成する文書です。
適切な言葉づかいで書かなければ、本人の評価はもちろん、会社の印象にも関わってきます。
つまり書き言葉を使う文書は、その出来・不出来が明確に判断されます。
いわば、正解がある文書なのです。
正解を導き出すためには、経験を積み重ねるしかありません。
たくさん読んで、たくさん書く。
日々の生活のなかで、さまざまな文章と真摯に向き合う必要があります。
話し言葉を使っても良い文書
例:ブログ、親しい人へのメール、SNSでの投稿、芸術性のある文書、キャッチコピーなど
芸術性のある文書とは、小説や詩のことです。
作風、文体、筆致など、個性を重要視するものに関しては制限がありません。
キャッチコピーも同様の理由で、無理に書き言葉を使う必要はありません。
他の例を見ると、書き言葉に比べれば気楽に書けそうなものばかりですね。
しかし、油断は禁物です。
話し言葉を使っても良いというのは、文書の自由度が高いことを意味しています。
つまり書き言葉を使うべき文書とは違って、正解とされる表現がないのです。
書き手のセンスや読み手の好みなど、不確かなものによって文章の出来・不出来が判断されます。
このことを踏まえて、どのような言葉づかいにすべきかを考えなければなりません。
取り扱うテーマ、自分の個性、読み手との関係性などを参考にしながら、何が適切な言葉づかいなのかを判断しましょう
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