助詞を使って迫力を出す

2017年5月21日

 

文章において、特に迫力を出す必要があるのは、見出しタイトルです。

読み手がその文を読むかどうかは、最初のインパクトで決まります。

その鍵を握っているのは、助詞の使い方です。

 

 

原文
 サッカー日本代表、W杯に出場することが決定する

 

見出しやタイトルにありそうな文ですが、短調すぎます。

迫力がないばかりか、ただ事実を報告しただけの文に見えてしまいます。

これでは読み手の目を引くことはできず、ネットニュースや新聞に載せるには不十分です。

 

 

 

 

改善文
 サッカー日本代表、W杯へ

 

文末を、助詞「へ」を使って終わらせたことで、力強さが加わりました。

こちらのほうが、迫力のある文であることは明白です。

読んだあとには、ほどよい含みが残り、この先の戦いに意気込む様子まで表現できています。

 

また、見出しやタイトルは、文字数の制限をうけやすい箇所です。

原文と比べると、改善文では11字もの文字数を削減しています。

 

かんたんな作成方法をご紹介します。

まずは、通常の文章を書いてから、意味が伝わる限界まで述語を切っていきます。

 

1. サッカー日本代表、W杯に出場することが決定する

2. サッカー日本代表、W杯に出場すること

3. サッカー日本代表、W杯に

 

ここまで切れば、十分です。

ただ、「に」で終わると意味が通じにくいので、助詞を変更します。

 

4. サッカー日本代表、W杯

 

これで完成です。

 

助詞で文末を切ることにより、これほどの変化が生まれるのです。

見出しやタイトルを作る際には、助詞の使い方を意識しましょう。

 

Posted by 赤鬼