目次なしで通過地点を示す
仮に、到着駅をアナウンスしない電車があるとします。
乗り慣れている人にとって、時間や風景を見ながら降りるタイミングを見極めるでしょう。
しかし、初めて乗る人の場合、目的地にたどりつくのは困難です。
到着駅がわからなければ、今どこを走っているのかすら把握できないのです。
乗客にとって、到着駅のアナウンスは、通過地点を示す役割も担っています。
文章においてこの問題を解決できるのは、目次の存在です。
目次があれば、文章に書かれている情報をリスト形式で読み取ることができます。
しかし、目次のない文章は珍しくありません。
500字程度の短い文章であれば、目次を設けるとかえってわかりづらくなってしまいます。
書き手として、どのように対策すれば良いのでしょうか。
ポイントは、読み手に現在地を意識させることです。
文頭や文末で、正直にアナウンスするのが、もっともかんたんな方法です。
「これから、○○について考えていきましょう」
「ここまで○○について説明しましたが、次は××について考えてみましょう」
「さて、ここで○○と××を比較していきましょう」
このように前置きするだけで、読み手は理解しやすくなり、負担がぐっと減ります。
目次がない文章は、これらの表現を効果的に使いましょう。
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