単文・重文・複文を理解する
日本語の文章は、大きく3種類に分けることができます。
単文と重文、そして複文です。
これらにはどのような特徴があるのでしょうか。
それぞれを紐解いていきましょう。
単文
一組の主語と述語で構成
例:彼女は笑った。
単文 | |
主語 | 述語 |
彼女は | 笑った |
「主語+述語」で構成された単文は、すべて文型の基本となります。
重文
対等な単文を並べて構成
例:彼は走り、彼女は笑った。
重文 | |
対等な単文(主語+述語) | 対等な単文(主語+述語) |
彼は走り | 彼女は笑った。 |
「彼は走り(った)」と「彼女は笑った」は、文の意味する内容が独立しています。
これらの単文は、お互いの意味を修飾していないため、対等な関係にあります。
対等な単文が並んでいるので、これは重文です。
● 複文
対等ではない文を並べて構成
そもそもなぜ対等ではない文を並べるのかというと、主節を説明するためです。
主節を説明するための構成パーツを、従属節や修飾句といいます。
例:彼女は、彼が転ぶ様子を見ていた。
複文 | |
主節(主語+述語) | 従属節・修飾句(主語+述語) |
彼女は見ていた | 彼が転ぶ様子 |
重文とは違い、これらの文は対等な関係ではありません。
従属節・修飾句がなければ、主節の意味を補うことができず、文が成立しないのです。
対等ではない文が並んでいるので、この文は複文だと言えます。
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