【応用編】語句を並べるための読点

語句を並べるための読点について、こちらの記事では並列させる場合の例文をご紹介しました。

語句同士が混在しないように、区切るための読点ですね。

しかし、この用法は、いくつかの言葉を並列させる場合にのみ適応されるわけではありません。

独立語を組み込んだり、文章を並べ替えるときにも有効です。

次の例文を読んでみましょう。

例文1

① おい、止まれ!(呼びかけ)

② はい、おかげさまで元気です。(応答)

③ ああ、なんて綺麗な景色だ。(感動)

④ 午前4時、新聞がポストに入れられた音で目が覚めた(提示)

この一連の会話にある読点は、すべて同じ用法が使われています。

①から④で示された赤字部分の表現を、独立語といいます。

①は呼びかけ、②は応答、③は感嘆、④は提示といったように、それぞれ別の役割をもっています。

これらの独立語が意味する部分は、他の文節と直接の関わりがありません。

文章のなかに組み込んで並べるには、区切らなければならないのです。

つまり、語句を並べるための読点が必要になるということですね。

応用するという意味では、このような使い方をすることもあります。

例文2
幻想、彼はこれを追い求めているのだ。

この独立語が担う役割は、提示です。

読点の用法もこれまでご紹介したとおりで、文法的には特に代わり映えしていません。

しかしながら、この文からは、力強さを感じます。

それはなぜでしょう。

そもそも、シンプルに伝えるのであればこのような書き方でも良いはずです。

● 彼は幻想を追い求めている

あえて「幻想」を提示として扱うことで、この言葉を文頭にもってきたのです。

つまり、語句を並べ替えたということですね。

それを読点でつなぐことによって、語句を強調させる効果を生み出したのです。

くりかえしになりますが、語句を並べるための読点は、いくつかの言葉を並列させる場合にのみ適応されるわけではないのです。

独立語を組み込んだり、文章を並べ替えるときにも使うことができます。

これを使いこなして、文章を自在にあやることができるようになりましょう。

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