ミクロとマクロの起承転結

 

「起承転結」は文章構成の基本です。

個人の日記から学術論文まで、さまざまな文章に応用できる構成法です。

しかし、考えなしにこの構成法を用いれば良いわけではありません。

特に、長い文章の場合は、少しコツが必要なのです。

 

 

全体の構成

「起」  一章

          ⇒ (1)(2)(3)(4)

「承」  二章

          ⇒ (1)(2)(3)(4)

「転」  三章

          ⇒ (1)(2)(3)(4)

「結」  四章

          ⇒ (1)(2)(3)(4)

 

 

たとえば、このような構成の文章を書くとします。

各章の内容をまとめるために、ミクロ単位の起承転結を使います。

ためしに、一章を抽出しましょう。

 

 

ミクロの構成

     一章  ⇒  内容

           → (1) 本文  ・・・・起

   (2) 本文  ・・・・承

   (3) 本文  ・・・・転

   (4) 本文  ・・・・結

 

一章の内容を、(1)から(4)まで細かく分けました。

それぞれの本文に起承転結を割り当てることで、内容をうまく運ぶことができます。

 

ただし、数万文字におよぶような長い文章であれば、本文そのものが長くなってしまうでしょう。

さらに細かく分けていきます。

 

 

マクロの構成

一章  ⇒ 内容

      → (1) 本文

— 

— 

— 

— 

 

本文そのものを起承転結で構成します。

このように、マクロ単位で起承転結を用いることで、より読みやすい文章になります。

 

文章構成は、大枠だけで完結するものではありません。

おおざっぱな起承転結では、構成法としての本領を発揮できないのです。

細かい部分に活かすことで初めて、読みやすい文章になるのです。

長い文章を書くときには、ぜひ参考にしましょう。

 

Posted by 赤鬼