コロケーションの表記に気をつける

日本語はコロケーションが多種多様です。

多言語では一語か二語程度で済んでしまう表現でも、日本語では5種類以上の言葉を使いわけなければならないこともざらにあります。

さらに、使う表現を漢字で表記する場合は、正しいものを選ぶ作業も必要です。

例を見てみましょう。

例文

パンツをはく

「身に着ける」を意味する日本語はたくさんあります。

メガネやサングラスなら「かける」や「使う」で、上半身の衣類なら「着る」「被る」「羽織る」などが使われます。

首元に降りていくと、ネクタイは「締める」、ネックレス「つける」となりますね。

下半身では、さらに事情が変わります。

ズボンやパンツ、靴や靴下は、「はく」です。

この表記として正しいのは、「履く」と「穿く」のどちらでしょうか。

例文にある「パンツ」などは、「穿く」が正しいですね。

靴や靴下などは、履物であるため、「履く」とすべきです。

日本語のネイティブスピーカーであれば、コロケーションを間違えることはおそらくないでしょう。

漢字の表記となると、間違える人も多いのではないでしょうか。

身に着ける言葉だけでなく、「とる」に関しても同様です。

● 写真を撮る

● 野菜を中心に摂る

● 新入社員として彼を採る

● イノシシを獲る

● 歌っている声を録る

たとえばこれらに「取る」を使ってしまうと、違和感を覚える表記になってしまいますね。

日本語は複雑な言語で、表記の紛らわしい言葉がたくさんあります。

とくに書き言葉となれば、コロケーションを含め、漢字表記にも意識を向けなければなりません。

その点においては、世界でも稀有な難しさをもつ言語でしょう。

日本語を扱う書き手として、正しい表現を使うのはもちろんです。

それだけでなく、表記を間違わないように気をつけましょう。

■ 参考

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