【終わりの型】「要旨型」で文章を終わらせる
文章の書き方において、意識が向きやすいのは書き出しや扱う内容です。
当然それは間違いではありませんが、書き手は「文章をどのように終わらせるか」についても同様に考えなければなりません。
今回ご紹介する終わりの型は、要旨型です。
これは「終わりにもっとも相応しい型」といえるため、しっかりおさえておきましょう。
要旨型とは
まずは「要旨」という言葉について考えましょう。
要旨とは、内容のあらましであったり、要点をかいつまんだものを指します。
つまり要旨型とは、内容の本筋にそって終わらせる型のことです。
かんたんにいえば、文章の「結論」や「まとめ」のことですね。
構成に「結論」や「まとめ」の役割を担う章があれば、その文章は要旨型で終わることになります。
要旨型を使うとなれば、書き手は一定の結果をもって内容を終息させることになるでしょう。
そのため、終わりの型としてはもっとも正当なものといえます。
知らない情報を書くときに
次に、使い方について考えていきましょう。
要旨型は、小論文やレポート、ブログ記事など、さまざまな文章で使われています。
したがって「文章の種類」を見ながら使い分けるべきではありません。
ただし、この型が使われる文章には共通点があります。
要旨型で書かれた文章は、「読み手になにかを説明する内容」をもっています。
読み手が知らない情報を説明するときには、相応の文字数を割いて書くことになります。
文章の内容を総括するときに、要旨型が使われるというわけです。
真っ当な説明文に
要旨型について「終わりにもっとも相応しい型」「終わりの型としてはもっとも正当なもの」とご紹介しました。
ここで欠点を挙げるとすれば、要旨型には意外性がないのです。
文章の流れをそのまま受け、最後にまとめるわけですから、読み手をあっと驚かせるような展開は盛り込むことができません。
したがって「エンタメ要素の強い文章」を書く場合には適していないのです。
要旨型で終わらせるときは、「真っ当な説明文」を書く場合に限りましょう。
書き手が色気をだして文章に「おもしろみ」を求めようとすると、この型は成立しません。
説明文を書く上での最終目的は、読み手に内容を理解させることです。
書き手がこの目的にそって情報を整理し、読みやすいかたちでの提示を心がけることで、文章はきれいに終わるでしょう。
■ 参考
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