感性の違いを描写で表現する

コップ半分の水をイメージしましょう。

これについて、「あと半分もある」と感じるか、「もう半分しかない」と感じるか。

ものの見方や捉え方、感性や価値観は、人によって違いますね。

これを小説に落とし込むとして、書き手はどのようなことに配慮すれば良いのでしょう。

登場人物によって感じ方を変えたり、作品を通して大きなメッセージとして伝えたりすることもあるでしょう。

しかし、これではあまりにも漠然としていますね。

執筆において、これをダイレクトに表現できる方法が、描写にあたります。

描写は、「感じ方が人それぞれである」ことを標榜するのです。

物事の感じ方に差が出る要因は、登場人物の人物像の違いにあります。

登場人物が前向きな性格であれば、コップ半分の水を見て「あと半分もある」とポジティブに捉えることができるでしょう。

乾きで苦しんでいるのであれば、「もう半分しかない」と感じるのもうなづけますね。

つまり、描写する内容は、登場人物の設計に強く影響を受けることになります。

書き手は、このことを自覚し、登場人物を入念に設計しなければなりません。

それと同時に、登場人物にあわせた内容を描くべきなのです。

これも書き手の仕事のひとつですね。

作中において、何をどのように描写するかに迷うことがあるはずです。

その判断基準はさまざまですが、もっとも大きな要素となるのは「人物像」です。

書き手は登場人物の人物像を細かく設計して、それにそう形で描写しましょう。

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