気に入った文章をメモする

文章力を鍛えるためのトレーニングはさまざまあります。

なかでも代表的な例は、書き写しですね。

好きな作家や新聞のコラムなど、「巧い」と感じる文章を模写する。

これによって、自分の語彙力や表現の幅を広げ、文章構成の型などを習得することができます。

しかし、書き写しはコストを要する作業でもあります。

書き写すまでの時間はもちろん、好みの作家に出会うまではそれなりの出費が避けられません。

つまり書き写しは、効果的であることに間違いないものの、効率が悪い方法でもあるのです。

そこで提案したいのは、気に入った文章だけをメモすることです。

全体ではなく、自分自身と共鳴する文章だけを書き抜くのです。

書き写しから得られる効果には及ばないにしても、それに似たようなところまで近づけることができます。

もちろん、ただただメモするだけでは不十分です。

文章力を向上させるためには、具体的なステップを踏みながら活用していくことが重要です。

① 理由を考える

言葉の使い方なのか、表現の巧さなのか、その書き手の感性なのか。

メモをとった文章をみて、「どこに魅力を感じたのか」「なぜその文章が良いと思ったのか」など、理由を掘り下げて考えます。

② 傾向をみる

日ごろから選んでいた文章が貯まってくると、そこから一定の傾向がみえてきます。

いいかえれば、自分の感性と合致する考え方だったり、理想とする文体だったりを、切り抜いた文章から特定することができるのです。

③ 応用する

応用するといっても、メモした文章はその書き手から生み出されたものですから、そのまま盗用してはいけません。

書き手としての感性や、物事のとらえ方を参考にしながら、自分自身が同じ視点をもって執筆するよう意識しましょう。

書き写しを実践する前に、気に入った文章をメモすることから着手するのも工夫のひとつです。

切り取った文章から自分の傾向を把握しておくことで、目標とする作家・ライターはもちろん、足りない要素をピンポイントで判別することができます。

そうすると、書き写すべき文章が特定しやすくなり、闇雲に書き写すよりも効率が良くなるでしょう。

「お気に入りの文章だけが書かれたメモ帳」を作成してみるのも良いですね。

読み返したときに参考になるのは当然として、良い文章が貯まれば貯まるほど、今後の執筆を手助けしてくれるでしょう。

■ 参考

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