【文章の種類】求められるものを把握する【対象となる読み手】
文章には「求められるもの」があります。
これに応えるには、まず「文章の種類」や「対象となる読み手」のことを考えなければなりません。
順を追いながら具体的に考えていきましょう。
世の中には2種類の文章しか存在しない
大きく分けてしまえば、世の中にはたった2種類の文章しかありません。
「自分が読む場合」と「相手が読む場合」です。
自分だけが読む文章には、日記やメモ、公開していない小説などがありますね。
そもそも相手が読むことを想定していないため、何の制約もなく自由に書くことができます。
しかし読む相手がいる場合、そうはいきません。
ひとりでも読み手がいるのであれば、自由気ままに書いてはいられませんね。
書き手は、相応の意気込みをもって書かなければならないはずです。
対象となる読み手は3パターン
一口に「読み手」といっても、決して一枚岩ではありません。
執筆する文章に応じて、対象となる読み手を3つに分けることができます。
1.個人の読み手
手紙や電子メール、LINEのメッセージなどです。
読み手がいることに変わりはありませんが、個人に向けて書く文章の難易度は比較的低いといえます。
2.特定の読み手
ビジネスシーンで考えた場合、社内文書やCC(BCC)で送るメールなどがこれにあたります。
個人的なやりとりでいえば、グループLINEでのメッセージ、限定公開でのSNSへの投稿なども、特定の読み手に向けて書くことになります。
3.不特定多数の読み手
もっともわかりやすい例は、ネットへの書き込みですね。
一般的なSNSの投稿はもちろん、ブログ記事の作成も不特定多数に公開することになります。
特定・不特定の線引きはあいまいですが、紙媒体での執筆もここに含まれるでしょう。
読み手や媒体に応じた文章を書く
極端にいえば、LINEで文学的なメッセージを送ったとしても相手は困惑するでしょうし、雑誌のライティングで私的なことばかり書くわけにもいきません。
程度に差はあれど、書き手は読み手や媒体に応じた文章を書き分けなければならないのです。
そのためにはそれぞれの種別を頭に入れておき、「文章に求められるもの」を把握することが重要です。
これを把握しておくことで、「文章の目的」が明確になり、「読み手の存在」も自然に意識することになります。
すると、書き手としてやるべきことが見えてくるはずです。
自分の文章が読み手の目に入る場合、独りよがりな書き方はできません。
「求められるもの」を把握しながら、それに見合った文章を書いていきましょう。
■ 参考
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