組み立ての流れ
文章を書く前にやるべきことのひとつは、材料集めです。
料理には順序がありますね。
それにしたがって調理していかなければ、失敗してしまうリスクが増えます。
文章も同様で、もっている材料をなんとなく使ってしまっては、手当たりしだい書くのは危険です。
必要な情報が足りなかったり、不要な情報が含まれていたり、順序がチグハグになったりします。
それを防ぐには、文章の道筋を事前に組み立てる必要があります。
組み立ての基本は、以下の3ステップで行われます。
①選別 → 不要な情報はないか
②整理 → 必要な情報はそろっているか
③整列 → どのような順序で書くのか
この作業は頭の中で行うのではなく、実際に書き出して考えることをおすすめします。
かんたんな事例を見ながら、組み立て方を追っていきましょう。
調査や取材で得た材料がこれだけあるとします。
この状態書き始めれば、まとまりのない文章になってしまいますね。
不要だと思われるものや内容が薄いものは除外しました。
材料の選別が終わったら、関連性の高い材料をまとめましょう。
だんだんと形になってきましたが、書き出すにはまだ早いですね。
ここで、必要な情報がそろっているかどうかを見極めましょう。
次は、相互関係を見ながら、最適な順序になるように組み立てましょう。
「起承転結」や「序論・本論・結論」など、文章の構成によって、情報を組みかえます。
こうすることで、やっと書き始めることができるのです。
これこそが、基本的な組み立ての流れです。
書き始める前の作業としては、少々面倒に感じるかもしれません。
しかしこの作業を省いてしまうと、もっと面倒になります。
文章が長ければ長いほど、この作業の重要度が増します。
しかし、1000文字程度の比較的短い文章でも、十分に効力を発揮します。
良い文章を書くためには、今回の作業を必ず行いましょう。
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