組み立ての流れ

2017年4月17日

 

文章を書く前にやるべきことのひとつは、材料集めです。

まずは材料を集めから

 

料理には順序がありますね。

それにしたがって調理していかなければ、失敗してしまうリスクが増えます。

 

文章も同様で、もっている材料をなんとなく使ってしまっては、手当たりしだい書くのは危険です。

必要な情報が足りなかったり、不要な情報が含まれていたり、順序がチグハグになったりします。

 

それを防ぐには、文章の道筋を事前に組み立てる必要があります。

組み立ての基本は、以下の3ステップで行われます。

 

①選別 → 不要な情報はないか

②整理 → 必要な情報はそろっているか

③整列 → どのような順序で書くのか

 

この作業は頭の中で行うのではなく、実際に書き出して考えることをおすすめします。

かんたんな事例を見ながら、組み立て方を追っていきましょう。

整 理 前
    F’  E  G  A’  F  H’  D’  B  C’  E’  A  B’  C  D  G’  H

 

調査や取材で得た材料がこれだけあるとします。

この状態書き始めれば、まとまりのない文章になってしまいますね。

 

 

 

① 選 別 
     E’  A  C’  G’  D’  B  D  B’   C  E  G  A’

 

不要だと思われるものや内容が薄いものは除外しました。

材料の選別が終わったら、関連性の高い材料をまとめましょう。

 

 

② 整 理 
              E E’   A A’   D D’   B B’   C C’   G G’

 

だんだんと形になってきましたが、書き出すにはまだ早いですね。

ここで、必要な情報がそろっているかどうかを見極めましょう。

 

次は、相互関係を見ながら、最適な順序になるように組み立てましょう。

 

③ 整 列 
        A A’   B B’   C C’   D D’   E E’

 

「起承転結」や「序論・本論・結論」など、文章の構成によって、情報を組みかえます。

こうすることで、やっと書き始めることができるのです。

 

 

これこそが、基本的な組み立ての流れです。

書き始める前の作業としては、少々面倒に感じるかもしれません。

しかしこの作業を省いてしまうと、もっと面倒になります。

「書くこと」と「考えること」

 

文章が長ければ長いほど、この作業の重要度が増します。

しかし、1000文字程度の比較的短い文章でも、十分に効力を発揮します。

良い文章を書くためには、今回の作業を必ず行いましょう。

 

Posted by 赤鬼