小説におけるテクノロジーの扱い【コミュニケーション】【人とのつながり】

 

社会においてテクノロジーが発展すると、小説として描く内容に大きな影響を与えます。

とくに「コミュニケーション」に関わる部分において、書き手はこれを無視できません。

今回はテクノロジーとコミュニケーションの関係や、その扱いについて考えていきましょう。

 

 

スマートフォンの存在

もっとも身近なテクノロジーのかたまりは、スマートフォンではないでしょうか。

これまで自分だけでは成しえなかったことであっても、スマートフォンさえあれば事足りるようになりました。

公衆電話を探すこともなければ、パソコンを持ち歩く必要もない。

スマートフォン一台でさまざまな娯楽を楽しむこともできますし、お金を稼ぐことだってできます。

 

書き手は、スマートフォンのように発展したテクノロジーの扱いに対して慎重になるべきです。

たとえば現代の日本を舞台にした小説で、「誰かに道を尋ねる」という場面を描くとしましょう。

このとき書き手は、物語から相応の理由を求められます。

「バッテリー切れを起こした」や「スマートフォンを紛失した」など、読み手を納得させる理由がなければ成り立たないのです。

読み手に違和感を与えないよう、物事の背景を細かく決めておくことが大切です。

 

 

コミュニケーションの変質

スマートフォンの登場によって、「手紙」や「メール」を送る機会も減りました。

個人間のやりとりを代替しているのは、『LINE』などのコミュニケーションアプリや、SNSのメッセンジャー機能です。

情報伝達の手段が様変わりすると、コミュニケーションの在り方自体に影響を及ぼします。

 

大昔は情報をやりとりするにあたって、直接対面したり、誰かに言付けする必要がありました。

「電話」の登場によって、情報伝達の手間はずいぶんと省けたはずです。

現在では便利に使える伝達手段があるため、手紙やメールを送ること自体、なにか”特殊な事情”をもってなされることではないでしょうか。

このように、伝達手段が変われば人とのつながり方も変わってくるのです。

テクノロジーとコミュニケーションは密接なつながりをもっていますから、書き手はこの部分をマネージしなければなりません。

 

 

時代とのマッチング

テクノロジーとコミュニケーションの関係に対して、書き手は常にケアすべきです。

ただし、制限されることばかりではありません。

「パソコンを開いてメールをチェックする状況」は、一昔前であれば家庭でも見られた光景でした。

現在、ビジネスシーン以外でパソコンのメールをチェックすることはほとんどないはずです。

たとえば小説の舞台設定が「西暦2000年前後の日本」であれば、上記の状況は描写するにあたってうってつけの場面といえます。

 

人のつながり方は、今後もグラデーションのように変わってくるでしょう。

現代で考えると、「いつでも誰かとつながっていられる状況」だからこそ描くことのできる場面があるはずです。

文豪たちの描いた文学作品の様相とは違ったものになるかもしれませんが、書き手はこれをネガティブにとらえる必要はありません。

巧く利用するつもりで、テクノロジーを扱っていきましょう。

 

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創作

Posted by 赤鬼