【ブログ運営】マルチブログにするか、専門ブログにするか【方針・方策・方向性】
ブログを開設するとき、誰しもが「どのようなブログにしていくか」を考えるはずです。
今回はブログの「方針」「方策」「方向性」といった、大きいところに着目します。
かんたんにいえば、マルチブログにするか、専門ブログにするかです。
この二択について、掘りさげて考えましょう。
マルチブログはおすすめしない
「何者でもない人」がブログを開設するとき、複数ジャンルを包括的におさえる傾向にあるようです。
専門的な分野に特化するよりも迷いがないですし、ゼロからのスタートであれば書きやすくもあるでしょう。
はじめて開設する場合はとくに、漠然としたま決めた方針が「ブログタイトル」や「コンテンツ」に影響し、全体がまとまらなくなることもあります。
たとえ本人にその意図がなかったとしても、結果としてマルチブログの体をなすわけですね。
スタート時点でマルチブログになってしまう状況は望ましくありません。
ぼんやりしたままのアプローチでは、いわゆる「人気ブログ」になるのが難しいからです。
注目すべきは、最初に書いた「何者でもない人」が開設したという点です。
現実には「何者でもない人」など存在しませんが、インターネットが土俵になった途端、誰しもが何者でもなくなってしまいます。
とくにブログを読もうとする人のほとんどは、知りたい情報を求めています。
何者でもない人の雑記を読みたい人は多くないでしょうし、その目的であればSNSを利用したほうがまだ楽しめます。
したがって、最初からマルチブログを開設する思惑や、結果的に雑多になってしまう状況は避けましょう。
専門ブログで「専門家」になる
逆説的に「専門ブログを始めたほうがいい」ということになりますね。
コンテンツの絞り方にもよりますが、これはたしかにその通りです。
マルチブログを運営するよりも、ある程度の方向性を決めて運営したほうが読み手のためになるというのが私の考えです。
ひとつのテーマでブログを運営するということは、その物事を研究するということでもあります。
ブログを更新するたびに、どんどん深いところまで考えを及ばせていくことになるため、専門性が増していきます。
同じテーマに興味をもつ人がリピートしやすくなるのはもちろん、自分自身の学びにもなりますね。
その物事を突き詰めていき、専門性が高まれば、いつしか書き手自身が専門家のように扱われることもあります。
ブログの方針や方向性を決めるときには、あまり間口を広げず、「専門家になる未来」を見据えるべきでしょう。
マルチブログが成功する例
ブログをはじめるのなら、専門ブログのほうがいい。
この意見は変わりませんが、例外が2つだけあります。
ひとつは、書き手自身に価値がある場合です。
好きな芸能人のブログであれば、どんな内容が書かれていても読むはずです。
その物事に精通していなかったり、普段は関心をもてなかったりしても、とりあえずは目を通してみますね。
もしも「自分の価値」を期待できるのであれば、大きな方向性をもたずにマルチブログに挑戦するのもひとつの手といえます。
もうひとつは、人気ブログに成長した場合です。
リピート率が高いブログの評価は、コンテンツの質だけで判断されるわけではありません。
ブログを運営している書き手自身に、根強いファンがついていると考えられます。
読み手が自分の価値を認めてくれている場合、他ジャンルに言及しても受け入れられる可能性が高くなります。
上記の2つに該当する場合、たとえマルチブログであっても読み手は満足するはずです。
自分の価値を客観視するという意味で”挑戦的”であることは間違いありませんが、試してみるのもよいでしょう。
主軸として考えるのは、読み手
ひとつ、白状させてもらいます。
私自身、かつてはマルチブログを運営していました。
はじめから「幅広い情報発信」を意識して開設したそのブログは、記事の更新がとても楽でした。
ネタに困ることもなく、記事ごとのターゲットも設定しやすかったのです。
しかしいつまでたってもPV数は増えず、ただひたすらレンタルサーバー代とドメイン更新料を浪費する日々を過ごしていました。
今になって考えると、「何者でもない私」の発信する内容は「薄く引きのばされたもの」や「物事の上澄みをすくっただけのもの」でしかなく、読み手に響かないのも当然です。
つまり、書き手としては楽だったのですが、本当の意味で読み手のためにはなっていなかったわけですね。
「専門ブログ」に舵を切りなおしたのは、その失敗があってからです。
現在では、複数の専門ブログを運営していて、毎日多くの方々に文章を読んでいただいています。
『文章の鬼』に関していえば、ブログをきっかけに執筆のお仕事をいただいたり、文章について意見を求められたりもしました。
これはマルチブログであれば起こりえなかったボーナスイベントであり、「何者でもない人」だった私が「何者か」になれた証明でもあります。
自分が書きたいことをひたすら書くのであれば、どんなブログに育ててもかまいません。
しかし「多くの人に読んでもらいたい」「運営の経費はまかないたい」「社会のために発信したい」と思う場合、やはり需要は意識しなければならないでしょう。
もちろん、ブログの方針や方向性は、需要と密接に関係しています。
主軸として考えるべきは、書き手の都合でなく、やはり読み手のことなのです。
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