【ブログ運営】個人としてのブログ戦略【ミニマムに見出す価値】
ブログの運営にはさまざまな形態があります。
企業がディレクションをしてライターを雇って書かせるなど、組織的に運営されるものもありますね。
今回は、個人ブログの戦略について、根本的な考え方をご紹介します。
どのような戦略をもってブログを運営していくべきか、これについて一緒に考えていきましょう。
「戦略」は必要ない
収益化を見据えている場合や、たくさんのPV(ページビュー)を望んでいる場合、書き手は戦略ついて熟考せざるを得ません。
「競合ブログが存在するかどうか」「読者のニーズがあるかどうか」「広告料の割合が多いかどうか」などですね。
「ネタの継続的な供給」や「執筆にかかるコスト」を気にする場合もあるでしょう。
マネタイズを見据えたマーケティングを考えるのであれば、たしかにこのような視点は重要です。
最初から裏切ってしまうようですが、このような戦略は必要ありません。
正確にいえば、個人のブロガーが戦略にこだわっても仕方ないのです。
組織で運営されるメディアに比べれば人員も予算も足りていないでしょうし、有名人に比べれば集客力も求心力も適うはずがありません。
彼らに真っ向勝負を挑む心意気は否定しませんが、そこで考えているのはもはやブログ運営を超えた「経営戦略」についてです。
高みを目指すあまりに空中分解してしまうのはもったいないので、ある程度の冷静さは必要です。
個人らしい戦い方がある
たとえば一年間毎日、”えんぴつ”について記事を書いたとしましょう。
個人の目で見たえんぴつについて、個人の考えを添えつつ、工夫しながら日々発信していくわけです。
こうして仕上がった「ひとまとまりの情報」は、いくら予算をかけても、どれだけの人員を割いても実現できないものです。
このとき実現する独自性や独立性こそ、個人のあなたがとるべき戦略ではないでしょうか。
365日、真剣にえんぴつのことを考え、誰かに読ませるかたちで公開している人はそうそういないでしょう。
いわゆる「企み」だらけで構成されたブログよりも、マニアックな情報を発信しているはずです。
きっと世の中はその書き手を放っておかないでしょうし、いつしか有名人になっていてもおかしくはありません。
個人なら個人らしく、ミニマムな方向に振り切る判断は戦略として有効といえます。
幸いなことにインターネットは、ほかの土俵に比べると「フェアに戦える環境」が整っています。
大手メディアや影響力のある存在にも、十分対抗できるでしょう。
「武器」にこだわらなくていい
ブログを始める前から、すでに「戦えるもの」をもっている人がいます。
「めずらしい経歴」だったり、「ある分野の専門知識」だったりと、読み手の興味関心をそそるような強力なネタです。
これらはブログ運営において明確な武器となるのはもちろん、書き手としての活動も力強く支えるでしょう。
ミニマムな戦い方にはわかりやすい武器があったほうが有利ですし、もったいぶらずにどんどん使うべきです。
しかし、その武器が生涯通用するとは限りません。
たとえば「弁護士の資格」は、10年前なら武器になり得たのですが、世の中にはすでにたくさんの「弁護士ブログ」が存在しています。
そうなると書き手は、また違った戦略を練らなければなりません。
つまり、ブログそのもの、ひいては書き手自身を本質的に支えてくれる武器など、ほとんどないに等しいのです。
戦えない武器にすがって”ぬるま湯状態”のまま運営するくらいなら、思い切って捨てたほうがいい。
武器はどんどん使うべきですが、書き手がそこにこだわることのないようにしましょう。
結局は「人間性」で魅せる
戦略は必要なく、武器にもこだわらないのであれば、書き手の「人間性」で魅せるしかないのです。
「人間力」「人間味」「その人らしさ」といってもいいでしょう。
どのようなブログであっても、最終的にはここにたどり着くはずです。
受け手の立場で考えるとわかりやすいでしょう。
ブロガーやYoutuber、インフルエンサーを好きになったとき、どの部分が気に入って情報を追うのでしょうか。
コンテンツの質はもちろん、その人の見た目もフックとして重要ではあります。
しかし結局は、「人柄」を見ているはずです。
自分が運営するブログを気に入ってもらえるときも同様です。
文章からにじみ出る人間性が響いたことによって、リピートされ、フォローされるのです。
人間力さえあれば、こざかしい戦略や効果が期待できない武器など、やはり必要ありません。
あなたの目で見たものを、あなたの価値観で発信していきましょう。
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