コピペについて
昨今の資料収集では、インターネットを使う場合が多いでしょう。
有益な情報を手軽に入手するには、インターネットの存在は欠かせません。
しかし絶対にやってはいけないことがあります。
コピー&ペースト、いわゆるコピペですね。
内容をそのままコピーして、自分の文章に貼り付ける行為です。
誰かの文章をコピペすれば、文章は楽に組み立てられるでしょう。
考え抜いて出すべき言葉を、あたかも自分で考えた言葉のように扱うのですから。
この時点で、書き手として絶対にやってはいけない行為であることは明白です。
ここで、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
なぜコピペはNGなのでしょうか。
その主な理由は、知的財産権を保護する必要があるからです。
知的財産権とは、創作物を作り手の財産として保護するための権利です。
著作権といったほうがわかりやすいかもしれませんね。
他には、特許権や意匠権、肖像権などもこの知的財産権に含まれます。
もうおわかりでしょう。
コピペは、この知的財産権を侵害する行為そのものです。
だからこそ、絶対にやってはいけないのです。
必死になって書いた文章。
それを誰かに丸ごと盗まれてしまったら、どのように思うでしょうか。
怒りや悔しさといったネガティブな感情はもちろん、創作意欲まで削ぎ落とされてしまうはずです。
自分の作品を誰かに奪われてしまうのですから、創造するだけ無駄です。
けれども、安心してください。
今私たちが生きているのは、この知的財産権を誇示できる社会です。
仮にコピペの被害者となってしまったときは、それを訴えるための正当な権利を有しているのです。
もちろん、先ほどのくり返しになりますが、加害者にはならないようにしましょう。
小説のように、クリエイティブな文章を書いている人は大丈夫でしょう。
クリエイターとしてのプライドから、コピペが禁忌である意識がすでに備わっている場合が多いからです。
注意すべきなのは、レポートや論文ですね。
多くの資料を扱う必要があり、まとめるにも時間を要します。
既存の資料にある内容を、コピペしたくなる衝動に駆られるかもしれません。
ここまでご紹介してきたように、コピペは権利侵害にあたります。
書き手として、というよりは、人としてのモラルを失わないようにしましょう。
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