「追伸」の特徴

2019年3月12日

 

追伸を本文の最後に付け足すことで、より気持ちが伝わる文章になります。

いわば、文章のトッピングです。

今回は、追伸がどのような特徴をもっているかについて考えましょう。

 

 

追伸には、二つの大きな特徴があります。

 

一つ目は、目立つこと。

追伸は、文章の読み終わりを飾ります。

使い方によっては、本文の内容よりも頭に残ることもあります。

 

 

 

例文1

それでは、15時にお待ちしております。

よろしくお願いします。

追伸:午後から大雨の予報ですので、気をつけてお越しくださいね。

 

ビジネスシーンでのやりとりは、どうしても事務的な文章が続いてしまいます。

そこで、追伸を使いましょう。

本文の内容を殺さずに、相手を気遣う一言を盛り込むことができます。

 

追伸は、ひときわ目立つ存在です。

相手との信頼関係を築く一言をそこに書けば、読み手のなかで「自分を気にかけてくれている」という印象が強く残ります。

読み手の心をつかむには、追伸を上手く使えば良いのです。

 

 

 

二つ目は、他の要素を取り入れられること。

「追伸」に書く内容が、必ずしも本文と関連している必要はないのです。

 

 

例文2

しばらくお会いできていませんが、いつも気にかけています。

こちらに用事がある際は、ぜひご連絡ください。

追伸:庭先の朝顔がきれいに咲きましたので、写真をお送りしますね。

 

一見、突拍子もない内容を最後に盛り込んでいるように思えます。

しかし、文章として破綻しているわけではありません。

これも、追伸がもつ特徴なのです。

 

プライベートな手紙やメールのやりとりは、内容の自由度は高くなります。

ただし、あれもこれもと詰め込んでしまえば、読み手に負担をかけてしまいます。

 

 

例文では、本文とは関係のない「庭先の朝顔」について書くことで、写真を添付し、読み手にプレゼントしました。

その写真によって、読み手を視覚的に楽しませることができるのです。

有効な使い方のひとつですね。

 

 

 

コミュニケーションをとるときには、「一言」が重要になります。

気の利いた一言は、相手を喜ばせます。

 

それをわかりやすく表現できるのが、追伸なのです。

使い方に正解はありませんが、読み手を思う気持ちが必要なのは確かです。

追伸には、読み手が喜ぶような一言を書きましょう。

 

 

 

Posted by 赤鬼