熟語を上手く使う
熟語とは、漢字2文字以上で構成される単語のことです。
これをうまく使えば、文章をすっきりさせることができます。
原文
このカフェでは、お酒を飲むことはできるが、たばこを吸うことができないようだ。
短い文章にもかかわらず、中だるみしている印象がありますね。
原因は、「お酒を飲むこと」「たばこを吸うこと」の書き方にあります。
「~すること」は名詞化するための代表的な用法ですね。
これらがあまりにも近い距離で使われているため、締まりのない文章になっているのです。
ここで、熟語を使ってみましょう。
改善文
このカフェでは、飲酒はできるが、喫煙ができないようだ。
文字数がだいぶ短くなり、文章がスマートになりました。
しかし内容をみると、決して具体性に欠けているわけではありませんね。
むしろ原文のようなまわりくどい表現がないので、伝えたいことを読み取りやすくなっています。
このように、熟語を上手く使うことで、文章はわかりやすくなるのです。
ただし、あまりにも難しい熟語の使用は避けたほうが良いです。
次のAとBの文章では、どちらがわかりやすいでしょうか。
例文
A. 憶説では、彼女は納得しないだろう。
B. 根拠がないまま意見を述べても、彼女は納得しないだろう。
Aで使われている「憶説」という熟語は、それほど一般的とはいえません。
同じ意味を伝えるのであれば、Bのほうがわかりやすいですね。
このさじ加減が、書き手のセンスが問われるポイントです。
適切な熟語は、文書の種類によって変わってきます。
当然ながら、読み手のレベルに合わせる必要もあります。
これらを考えながら、上手く文章に組み込みましょう。
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