カタカナで強調する

 

伝えたい語句を強調する方法はさまざまです。

かぎ括弧を使ったり、太字にしたりと、書き手はさまざまな工夫を凝らすでしょう。

意外なところでは、カタカナにも同様の強調機能があります。

例を見ながら考えていきましょう。

 

 

原文
経営に必要な三大要素は、「人、金、物」だと言われている。

 

かぎ括弧で区別化し、強調した典型例です。

このような書き方でも問題ありません。

しかし、ここでカタカナを使えば、よりパンチを効かせることができます。

 

 

改善文
経営に必要な三大要素は、「ヒト、カネ、モノ」だと言われている。

 

「人、金、物」であった原文に比べると、語句がより目立つようになりました。

 

本来ひらがなや漢字で表記すべき語句をカタカナにすることは、一見すると異質な表記に感じます。

この小さな違和感を読み手に与えることが、強調するためのポイントです。

結果として、カタカナ表記された語句は、読み手の目を引くことができるのです。

これこそが、カタカナの強調機能です。

 

 

ただし、カタカナの強調機能は複数回使えないので注意が必要です。

このような書き方を見てみると、その意味がわかるはずです。

 

● ケイエイに必要なサンダイヨウソは、「ヒト、カネ、モノ」だと言われている。

 

本当に強調したい語句に絞って使わなければ、その効果が薄まってしまいます。

それどころか、上記の文を見ると、明らかにおかしな書き方であることがわかります。

 

どのような強調機能にも共通していえることですが、使いすぎは禁物です。

乱用しないように、使いどころを考えて執筆しましょう。

Posted by 赤鬼