辛辣な内容でも「読みたくなる文章」にする
文章の内容が、読み手にとってポジティブなものであるとは限りません。
本来であれば読みたくないと思ってしまう文章だってあるのです。
同時に、書き手はそのことをわかった上で文章を書かなければならない場合もあります。
それを「読みたくなる文章」に変えることが今回のテーマです。
例文を読んでみましょう。
当部署の売上が伸び悩んでいます。
本日時点での目標達成率は70%程度となっており、まだまだ不十分と言わざるを得ない状況です。
数字として結果を残す必要があるため、担当業務の改善チェックをしてください。
達成できなかった場合は、なにかしらのペナルティを科すことも考えています。
残念な結果にならないよう、頑張ってください。
読み手にとっては、とてもネガティブな内容となっていますね。
「ペナルティを科す」といった文言にも表れているように、このような抑圧的な文章には反発される要素が含まれています。
これでは、読みたくなる文章とはいえません。
それだけでなく、例にある文章は読み手を尊重しない筆致で書かれています。
最低限のやるべきことである、「読み手のことを考える」ができていないのです。
まずはその部分を改善してみましょう。
みなさんのおかげで、当部署の売上目標を達成できそうです。
本日時点での目標達成率は70%を超えました。
日頃の努力が実るよう、この段階でもう一度担当業務の改善チェックをお願いします。
あと一息です! 頑張りましょう!
同じ内容にもかかわらず、こちらはやる気や勇気が湧いてくる文章ですね。
このようなポジティブな書き方であれば、読み手を奮起させることができます。
いかがでしょうか。
行った工夫といえば、読み手のことを考えた、これだけです。
これでも十分、「読みたくなる文章」になったと感じるはずです。
残念ながら、読みたくなる文章に明確な基準やルールはありません。
しかし、読み手のことを考えて書くだけで、これほどまでに印象が変わってくるのです。
読み手となる人の感情や、読んだときの気持ちを尊重して、読みたくなる文章を書いていきましょう。
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