小学生でもわかるように書く
文章は、読み手になんらかの負荷をかけます。
読解力はもちろんのこと、文字を追う目や姿勢を制限し、読み進めるための時間を拘束します。
この負荷が大きければ大きいほど、ストレスを与えてしまいます。
読み手に負荷をかけないために、書き手ができることは限られています。
そのひとつは、かんたんな文章を書くということです。
ここに力を注ぐことができるかどうかで、文章に対する読み手の意識が変わってくるのです。
具体的には、「小学生でもわかるような文章を書く」という心構えをもちましょう。
たとえば「脆弱」という言葉を使うときは、「もろい」「弱い」に変えます。
小学生でもわかる言葉なら、大人であればストレスなく読み取ることができますね。
このように、読み手の負荷を減らす表現を選びながら書いていくと、すらすら読める文章を書くことができます。
しかし、いくら心構えとはいえレベルを落としすぎではないか、と心配になるかもしれません。
結論からいえば、その心配は無用です。
このぐらいの覚悟でなければ、やさしい文章は書けないのです。
逆に、これ以上レベルを落とすと、文章の趣旨が損なわれる可能性が増えます。
限界までレベル落とすと、小学生でもわかるような文章に着地するのです。
もちろん、文章によっては表現をわきまえなければいけません。
たとえば、学術論文やビジネス文書です。
このような文章は、ある程度読み手が限定されていて、おおよその知識レベルが予想できます。
含みをもたせる表現や幼稚な言葉使いは、誤解を招く恐れがあります。
書き手のマナーとして、読み手にあわせて書いたほうが伝わる文章になります。
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