小学生でもわかるように書く

2017年7月12日

 

文章は、読み手になんらかの負荷をかけます。

 

読解力はもちろんのこと、文字を追う目や姿勢を制限し、読み進めるための時間を拘束します。

この負荷が大きければ大きいほど、ストレスを与えてしまいます。

 

読み手に負荷をかけないために、書き手ができることは限られています。

そのひとつは、かんたんな文章を書くということです。

ここに力を注ぐことができるかどうかで、文章に対する読み手の意識が変わってくるのです。

 

 

具体的には、「小学生でもわかるような文章を書く」という心構えをもちましょう。

 

たとえば「脆弱」という言葉を使うときは、「もろい」「弱い」に変えます。

小学生でもわかる言葉なら、大人であればストレスなく読み取ることができますね。

このように、読み手の負荷を減らす表現を選びながら書いていくと、すらすら読める文章を書くことができます。

 

 

しかし、いくら心構えとはいえレベルを落としすぎではないか、と心配になるかもしれません。

結論からいえば、その心配は無用です。

このぐらいの覚悟でなければ、やさしい文章は書けないのです。

 

逆に、これ以上レベルを落とすと、文章の趣旨が損なわれる可能性が増えます。

限界までレベル落とすと、小学生でもわかるような文章に着地するのです。

 

 

 

もちろん、文章によっては表現をわきまえなければいけません。

たとえば、学術論文やビジネス文書です。

このような文章は、ある程度読み手が限定されていて、おおよその知識レベルが予想できます。

含みをもたせる表現や幼稚な言葉使いは、誤解を招く恐れがあります。

書き手のマナーとして、読み手にあわせて書いたほうが伝わる文章になります。

Posted by 赤鬼