表音文字と表意文字の割合
日本語の書き言葉では、ひがらな、カタカナ、漢字が混在しています。
表音文字と表意文字が入り乱れる、特殊な文章体系なのです。
ひらがなの「か」を読んで、何からの意図が伝わるでしょうか。
表音文字から読み取れるのは、発音の仕方です
表記そのものは意味を含まず、他の文字と組み合わせて単語や文にする必要があります。
対して、「悲」という漢字を見てください。
落ち込んでいたり、泣いていたり、心に傷を負った様子が浮かんでくるはずです。
表意文字はたとえ文章になっていなくても、特定の意味やイメージを与えられます。
ここから導き出されるのは、表音文字と表意文字の割合によって伝わる情報量が異なるということです。
伝わる情報量の加減は、文章の読みやすさに影響を与えます。
ひらがながおおければ、ぶんのいみをりかいするまでにじかんがかかります。
却って文体に漢字が多過ぎると、余分な情報に依って文章は難解に成ります。
読みやすい文章を書くには、バランスよく配合することが必要です。
読み手にあわせた言葉を選びながら、漢字にするかしないかの判断をもって割合を調節します。
読み手のことを考えて、漢字とひらがなの配合率を操作できるようになりましょう。
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