数え方が変わる名詞に注意する

 

ペットとして犬を飼っているとします。

犬のことを文章で紹介するときは、どのような数え方をすればいいのでしょう。

 

A. 一匹の犬を飼っています。

B. 一頭の犬を飼っています。

 

どちらの表現も、間違いではありません。

しかし、AとBでは読み手に与える印象は変わるのです。

 

原則として、小型犬と中型犬は「匹」で数え、それ以外は「頭」で数えます。

つまり、Aであれば人が抱きかかえられるくらいの犬、Bであれば大型犬を飼っていることになります。

 

 

次は、家屋について考えてみましょう。

家屋の数え方には、「軒」「戸」「棟」の3種類があります。

これらは、下記のように使い分けます。

 

「軒」・・・・・・建物全般を数える

「戸」・・・・・・住宅の建設や売買のときに数える

「棟」・・・・・・集合住宅や、災害等の被害にあった家屋全般を数える

 

このように、同じ家屋を指していても、場合によって数え方が変わってくるのです。

 

これらの例からわかるのは、状態や状況によって数え方が変わる名詞があるということです。

 

数え方を間違えてしまえば、読み手の誤解を招き、伝えたい内容が濁ります。

読み手が正しい数え方を知っていた場合は、文章自体の説得力が失われてしまうのです。

 

犬や家屋のように、あいまいな数え方をする名詞は、身近に潜んでいます。

良い文章を書くためには、十分に注意する必要があります。

物事の数え方をもう一度見直し、適切に数えられるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

Posted by 赤鬼