「一文一意」の原則
何を書いているのか自分でもわからなくなることはありませんか?
内容があっちこっちに脱線してしまったり、結論が本筋からずれたところに着地してしまったり。
その原因の多くは「一文一意」の原則を守れてないところにあります。
これは、読んで字のごとく「ひとつの文に、ひとつのメッセージを込めること」を意味します。
年齢を重ねるにつれ、暑さに弱くなってきたと感じるのは、子供の頃は夏が大好きで、暇さえあれば外に出て走り回っていたからだ。
「三十路を迎えた今では考えられない」と、クーラーが効いた部屋でゴロゴロしながら思いをめぐらせている。
一つ目の文に含まれているメッセージは、こちら。
● 暑さに弱くなった
● 子供の頃は、外に出て走り回っていた
二つ目の文では、これらが含まれています。
● 三十路を迎えた今では考えられない
● クーラーが効いた部屋でゴロゴロしながら、思いをめぐらせている
一度にあれこれ詰め込んでしまうと、読み手は混乱してしまいます。
一文一意の原則にしたがって、文を書きかえてみましょう。
年齢を重ねるにつれ、暑さに弱くなってきたと感じる。
なぜなら、子供の頃は夏が大好きで、暇さえあれば外に出て走り回っていたからだ。
三十路を迎えた今では考えられない。
クーラーが効いた部屋でゴロゴロしながら、そんな思いをめぐらせている。
パッと見ただけでも、すっきりとしているのが見てとれます。
手を加えたあとの文章のほうが、圧倒的にわかりやすいですね。
一文一意の難しさは、意識しないと見落としがちなところにあります。
ある程度執筆に慣れていれば、複雑な文章でもスラスラ書けてしまいます。
ついつい一文一意の原則を見落としてしまい、気づいたときには読み手を置き去りしていることも多々あります。
ポイントは、その文で何を伝えたいのかを明確にすることです。
これを常に意識しながら、一文一意の原則にしたがいましょう。
そうすれば、読み手に負担をかけてしまうような事態はそうそう起きるものではありません。
今後、書き手としてたくさんの経験を積んで、さまざまな実績を残していくでしょう。
一文一意の原則は、どのような文章にも共通して適応させることができます。
何を伝えたいのかを明確にしながら、一文一意を意識して執筆しましょう。
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