「レ足す言葉」を使わない
間違った言葉づかいの代表格は、「ラ抜き言葉」ですね。
今回はこれに関連して、「レ足す言葉」について考えていきます。
原文
机のなかを整理したので、書類をスムーズに出せれるようになった。
「出せれる」に含まれている「れ」は不要ですね。
これがレ足す言葉です。
レ足す言葉を使っても意味が通じる場合が多いですが、どこかモヤモヤする文章になっていることは間違いないですね。
本来であれば、このように表現するべきでしょう。
改善文 1
机のなかを整理したので、書類をスムーズに出せるようになった。
不要な「れ」を取り除くことで、違和感なく読み取れるようになりました。
レ足す言葉を使ってしまう原因は、可能であることを示そうとしたところにあります。
つまり、ある言葉に対して「~られる」や「~することができる」といった、可能の意味を付け加えようとしたのです。
結果的に、「出せれる」のような間違った言葉づかいになってしまうのでしょう。
誤解を防ぐためには、このように表現するのもおすすめです。
改善文 2
机のなかを整理したので、書類をスムーズに出すことができるようになった。
こうれすれば、よほどのことがない限りレ足す言葉を使うことはなくなるでしょう。
先ほど、レ足す言葉を使う原因が「可能を示そうとした」ところにあると書きました。
文法的な観点から考えればこの解釈は正しいのですが、実のところ原因はこれだけではありません。
方言のひとつとして、レ足す言葉が日常的に使われている地域があるのです。
地域性が絡んだ言葉であるため、ここで正解・不正解を問うつもりはありません。
しかし、レ足す言葉に対する指摘がある以上、文章として書くときには一般的な表現を用いたほうが無難です。
普段からレ足す言葉を違和感なく使っている人は、注意しましょう。
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