「しかし」の効果的な使い方

「しかし」は、逆接の役割を果たす接続詞です。

誰もが当たり前のように使っていますが、これを効果的に使うとなるとコツが必要になります。

例を見ながら考えましょう。

原文

この喫茶店のコーヒーは、とても美味しい。

しかし、出来上がるまでに時間がかかる。

私は、この店のコーヒーが大好きだ。

この文章からは、あべこべな印象を受けてしまいます。

「しかし」を上手く使えていない典型例ですね。

最初に理解しておくべきことがあります。

「しかし」には、あとに続く内容を強調する効果があるのです。

つまり書き手としては、「しかし」のあとにもっとも強調して伝えたい内容を書いたほうが良いのです。

原文の内容を読み取ると、お店のコーヒーに対して「時間がかかる」というデメリットを理解しながらも、「美味しい」「大好きだ」と好意的に受け止めています。

そうであるならば、「しかし」でデメリットを強調するのは逆効果ですね。

これでは、「出来上がるまでに時間がかかる」から「大好き」だと受け止められてもおかしくありません。

あべこべな印象を受けてしまう原因は、この部分にあるのです。

以上を踏まえて、改善してみましょう。

改善文

この喫茶店のコーヒーは、出来上がるまでに時間がかかる。

しかし、とても美味しい。

私は、この店のコーヒーが大好きだ。

伝えたい内容を変えずに文章を組み替えるのであれば、本来はこのような構成にするべきです。

これで、あべこべな印象を受けずに読むことができますね。

さらに、「しかし、美味しい」のフレーズが、文章のなかでひときわ目立っています。

「大好きだ」につながる根拠としての役割を果たしているのです。

このように、逆接でつなぐ文の内容には書き手の主張をもってくると伝わりやすくなるのです。

これこそが、「しかし」を効果的に使うコツです。

最後に、ポイントを整理しましょう。

● 「しかし」には、あとに続く内容を強調させる効果がある

● 「しかし」でつなぐ内容には、書き手の主張をもってくる

「しかし」を使う場面では、このことを念頭におきながら文章を組み立てましょう。

今よりも、さらに伝わりやすい文章になるはずです。

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