散文と韻文

 

文章を類別するとき、韻文と散文に分けるという考え方があります。

自分が読み書きする文章は、どちらに属するのかを分かっておくことは重要です。

 

 

 

■ 韻文(いんぶん)

 

配列や字数、音などに一定のルールがある文章を韻文といいます。典型的な例としては俳句短歌が挙げられます。

文頭や文末の語句で押韻(ライミング)するのも特徴のひとつです。

 

韻文であるためには、これらの要素が含まれている必要があります、しかし、必ずしも全てが必要わけではありません。

たとえば日本では、古来からリズムが重要視されてきた傾向があり、押韻があまり重要視されなかった経緯があります。

押韻していない俳句があったとしても、リズムというルールに則っていれば韻文とされます。

 

 

言語によって重きをおくルールが違っているので、その特徴を調べてみるのも良いですね。

 

 

■ 散文(さんぶん)

散文とは、一定のルールが決まっていない文章のことをいいます。

小説や随筆、論文や説明文、新聞やネットニュース、ビジネス文書やメール・・・

これらすべて散文にカテゴライズされます。目に入る日常的な文章は、ほとんど当てはまりますね。

 

もちろん、あなたが今読んでいるのも散文です。

 

 

 

韻文と散文を理解する上での大きなポイントは、お互いに対義語として扱われるということです。

つまり、両者の性質は全く違うのです。

文章の種類分けにおいて、これほどはっきり区別させるのは珍しいので、この違いは理解しておくべきですね。

 

 

 

Posted by 赤鬼