読み手が割く時間を考える
今回は、適正な文字数について考えてみましょう。
長すぎず、短すぎずの、ちょうど良い文字数。
書き手は、ここに気を配る必要があります。
ただし、すべての文章において共通する適正量を考えても無駄です。
テーマや内容によって文章のボリュームは増減しますし、読み手によってもちょうど良い文字数は変わってきます。
そこでこの記事では、時間を軸にしてアプローチしてみましょう。
「人間が読める時間当たりの文字数」を把握できれば、文章量の目安になるからです。
結論からいいましょう。
日本語の文章において、人間が1分間で黙読できる文字数は 平均で400~600字 といわれています。
つまり多くの人が、1分間で400字詰めの原稿用紙1枚、その程度の文章は読めるということになります。
もちろん、これはあくまで平均値です。
冒頭にあったように、すべての文章において共通する、適正な文字数を考えても無駄なのです。
実のところ、この平均値が正確であるかどうかは、問題ではありません。
自分の文章が、読み手が文章に割く時間をイメージすることが重要なのです。
文字数の制限がない媒体では、書きたいことを好きなだけ書いても良いでしょう。
ただし、読むという行為は、多かれ少なかれ読み手に負担をかけます。
この平均値を参考にすれば、自分の文章量を客観視できるわけですね。
書き手としては、手軽に読ませたい文章もあれば、じっくり読ませたい文章もあります。
そのときに「1分間で400~600字」という平均値があれば、参考程度にはなるでしょう。
取り上げるテーマや、文章の向こう側にいる読み手、その兼ね合いなどを考えながら、文章量を調節しましょう。
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