場面の描き方
今回は、場面の描き方について考えます。
「場面を描く」という作業は、なんだか漠然としていてイメージが沸かないという人も多いでしょう。
残念ながら、場面の描き方は人それぞれであるため、「これ!」といった正解はありません。
ここでは、そのヒントとなるものを提示できればと思います。
こちらの記事でご紹介したとおり、小説に使われる文章には3つの種類があります。
会話文、描写文、説明文ですね。
結論からいえば、これらのどれかを使うことになります。
どれか1種類だけでも、場面を成立させることはできます。
会話だけの場面、描写だけの場面、説明だけの場面、といったように。
あるいはこれら2つ、もしくは3つを組み合わせて描いても良いでしょう。
まさに、書き手の裁量に委ねられるところですね。
難しいのは、どの種類の文が適しているかを判断することです。
これについては、書き手がその場面で何を描きたいかによって変わります。
伝えたいことが読み手にしっかりと伝わるように、最適な文章を選択しなければなりません。
まずは、このことを優先させるべきです。
次に考えるべきは、全体のバランスを見ることです。
極端にいえば、描写や会話が一切ない作品は、もはや小説とは呼べないものになってしまうでしょう。
そうならないためにも、全体のバランスを見ながらどの文章で描けばいいのかを判断するのです。
前後関係やストーリーの展開を見れば、場面の描き方は自ずとしぼり込めるはずです。
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