二人称で語りかける
誰かに何かを伝えるためには、読み手となる人が必要です。
それだけでなく、読み手の心に訴えかけるように書かなければなりません。
ポイントとなるのは、二人称です。
意識的に二人称を使えば、読み手の関心をひくことができます。
「あなたはどう思いますか?」
「あなたなら、どのように行動しますか?」
このように、二人称を使って、読み手が参加している状態を作ります。
あえて語りかけるような文言によって、文章に対する意識を刺激することができます。
読み手のことを考えていない独りよがりな文章は、読んでいて退屈なものです。
二人称を使えば、一方通行ではないことをかんたんに示すことができるのです。
次は、少し違った表現をしてみましょう。
「みなさんはどう思いますか?」
「みなさんなら、どのように行動しますか?」
同じ二人称でも「あなた」ではなく「みなさん」、つまり複数の相手に向けて語りかけています。
決して悪い表現ではありませんが、読み手に伝わる文章を書くのであれば「あなた」のほうが効果的です。
「みなさん」は、あくまでも不特定多数の読み手を想定した言葉です。
たとえば数万人に対して「愛してる」と伝える場合と、たった一人にたいして「愛してる」と伝える場合とでは、言葉の重みが変わってきます。
顔も見えないたった一人のために、魂をこめて書く意識が大切なのです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません