外国語を知らない人は自国語についても無知である
ドイツの作家、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの格言です。
「外国語を知らない人は自国語についても無知である」
これは、外国語と比べることで、初めて自国語を客観的にとらえられるという意味です。
比較対象となる外国語を持ちあわせていなければ、自国語の良さや欠点、特徴を知ることができません。
文法の在り方はもちろん、表現にどのくらいの幅があるのかもわからないままなのです。
わかりやすいところでは、品詞の名称です。
名詞、動詞、形容詞、形容動詞、これらが何を意味するのかをわからなくても、日本人であれば会話や読み書きはできます。
外国語を学ぶとなれば、特定の言葉が文法においてどのような役割を果たすか知る必要があります。
そのため、否応なしに覚えなければなりません。
これを自国語に還元するのです。
いつも使っている言葉がどのような役割を果たすのか、そして、自国語がどのような仕組みになっているかを知ることができます。
お気づきのとおり、このことは執筆活動にも直結します。
言葉を書き記すのであれば、言語のルールに従わなければなりません。
その制約から逃れられない以上、言語の仕組みを知ることはとても重要なのです。
夏目漱石をはじめ、数々の文豪が海外留学を経験しています。
彼らが遺した文章には、外国語学習を通じて培われた力が影響していてもおかしくはありません。
今現在、文章力が伸び悩んでいると感じるのであれば、外国語を学ぶことをおすすめします。
多くの人が手を出しやすいのは、英語でしょう。
中国語でも、韓国語でも、イタリア語でも、ドイツ語でも、フランス語でも良いです。
他の言語から学んだことを日本語に還元することで、文章力は必ず向上します。
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