副詞がもつ役割
文章において、副詞はどのような役割をもっているのでしょうか。
今回は、副詞の働きや効果についてご紹介します。
最初に、副詞とは何かをおさらいしておきましょう。
副詞とは、動詞や形容詞、形容動詞の性質やありさまを表現する品詞です。
例文を見たほうが早いですね。
動詞の場合
原文 : あいつに騙された。
例文1 : あいつにまんまと騙された。
例文2 : あいつにやすやすと騙された。
形容詞の場合
原文 : 眠い。
例文1 : ひどく眠い。
例文2 : とてつもなく眠い。
形容動詞の場合
原文 : この辺りは静かだ。
例文1 : この辺りはかなり静かだ。
例文2 : この辺りはめっきり静かだ。
原文と例文をそれぞれ見比べてみると、副詞の存在価値の大きさに気づくはずです。
さて、書き手目線で考えましょう。
副詞の主な役割は、文章を立体的にすることです。
副詞を使ったことで、感情や情景を詳しく読み取れるようになりました。
それらが前面に浮き出ることで、文章に奥行きが生まれたのです。
多くの書き手は、感覚のみを頼りに副詞を使っています。
意図をもって効果的に使えば、より副詞を有効に使うことができるのです。
たとえば、書いている最中に「文章が平坦すぎる」と感じた場合。
副詞の使い方を工夫することで、伝えたい内容をより際立たせることができます。
どのような副詞を使うかは、書き手の表現力にかかっています。
センスやボキャブラリーが試されるという意味では、書き手は副詞の使い方に気を配らなければいけません。
これからは、しっかり意識しならがら副詞を使っていきましょう。
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