基本となる見出しの種類

 

長い文章を書くとき、重要になるのは見出しの存在です。

見出しの書き方は多種多様なため、どのような文言にするべきか迷ってしまう書き手も多いでしょう。

今回は、もっとも基礎的な2種類をご紹介します。

 

 

説明型

● 仕事の優先順位を決めることで、作業効率を高める

● サッカー日本代表、W杯グループリーグ突破

 

内容を説明するタイプの見出しです。

一目見るだけで、どのようなことが書かれているのかを把握できます。

 

How to本などの見出しによく見られる型ですね。

たくさんの情報を提供するメディアはもちろん、高い速報性が求められる場合でも使われます。

 

説明型の見出しは、いいかえれば短い要約です。

これを用いるメリットは、見出しを読むだけで瞬時に概要を把握できるところにあります。

読み手としては、自分に必要な情報であるかどうかを見定めることができるため、とても親切な書き方だといえます。

 

一方で、文章から離れてしまう読み手がいるということは避けられません。

読み手は見出しの時点でふるいにかけられるため、興味がなければ去ってしまいます。

これはデメリットといえるでしょう。

 

この状況を防ぐには、次のように書き方を工夫する必要があります。

 

 

引き込み型

● 仕事のスピードは、「事前の一考」で決まる

● 蒼き侍 激闘の末、決勝トーナメントへ

 

説明型と同じテーマで書いたので、ぜひ見比べてください。

続きを読みたくなるのは、おそらく引き込み型の見出しでしょう。

文章があふれる昨今では、こちらの引き込み型の見出しが主流になりつつあります。

 

この書き方は、本来取りこぼすはずだった読み手をつかまえることができます。

続きを読みたくなる書き方をすれば、たとえテーマに興味がない人でも続きの文章を読んでくれる可能性がグッと高まるのです。

これこそ、引き込み型の見出しがもつメリットですね。

 

ただし、読み手を引き込むような書き方はそうかんたんではありません。

「どのような内容が書いてあるのだろう」と目を通したくなるような見出しを書くまでには、訓練が必要です。

さらにいえば、たとえそのセオリーを習得したとしても、最終的には書き手のセンスによって出来栄えが変わることも考えなければなりません。

引き込み型の見出しは、得意・不得意が分かれるというところで、デメリットがあるといえるでしょう。

 

2種類の見出しについて、メリット・デメリットをふまえながらご紹介してきました。

説明型では要約の技術、引き込み型では遊び心が試されます。

書き手の力量に左右されるという意味では、両方とも共通していますね。

それぞれの特性を理解して、どちらの書き方にも対応できる書き手を目指しましょう。

 

 

Posted by 赤鬼